2040年の日本はどうなっている? 長橋中3年生がプレゼン

 小樽市立長橋中学校(長橋4・伊藤仁弥校長)では、「2024年の日本はどうなっているか」をテーマに、5月16日(月)3・4時間目を活用し、3年生が2〜3名でグループを作りプレゼンテーションを実施した。

 

 4月25日(火)〜27日(木)の2泊3日、東京方面への修学旅行が実施され、26日(水)はグループに分かれて、国会議事堂・東京都庁・ヒルトン東京・WFP(世界食糧計画)・ソフトバンク本社・ポプラ社・横浜ズーラシアを訪問。

 

 テーマを基に各グループがさらにテーマを決め、訪問先で学んでことや気づいた問題、現状、解決策などをまとめ、Googleスライドを活用してプレゼンテーションを行った。

 

 国会議事堂では、同校卒業生の大築紅葉衆議院議員が同行してくれたという。

 

 「すべての人に健康と福祉を」のテーマのグループでは、2006年〜2018年の12年間で障害を持つ人が300万人増え、高齢化による医療費や介護費も増加し、自殺率が高い現状を知り、解決策として、アルコ—ルやたばこの過剰摂取の規制を強化し、健康診断の大切さと理解を深める活動を行い、医療活動の募金を行うことを提案。

 

 1回の投稿で5食分の給食が寄附できるおにぎりアクションという過去の取り組みを紹介。学校などのバリアフリーの環境を必須とできない法令や財政面などの事情によることなどを学んだ。今後は、18歳になったら選挙に行く、ユニセフなど積極的に募金するとした。

 

 海の生き物に影響を及ぼし漁業問題にも発展している、プラスチックの影響による海の環境問題をテーマにしたグループでは、ヒルトン東京を訪問し、社内でプラスチックを分別して処理し、ホテルや店のボールペンを木製鉛筆に変え、プラスチックストローを紙ストローにしていることを学んだ。

 

 今後の対処法として、海に来た人がポイ捨てしないよう放送で呼び掛け、海や川に落ちているゴミを拾うボランティアに参加することや、エコラベルがついた商品を買うよう呼びかける方法を提案した。

 

 動物の命と環境を大切にすることをテーマにしたグループでは、動物たちの生活環境に配慮し、今よりももっと動物が生きやすいように自分たちにできることを少しでも増やせたらと、このテーマを選んだ。

 

 今の世界の現状では、気温が上昇し氷河の減少やプラスチック問題などについて疑問を投げかけ、改善策としてゴミをできるだけ分別しゴミを減らすことに着目。それを実行し共有し、何ができるか具体的に伝え合うことで実行する人を増やすとし、「訪問したズーラシアでは、普段見られない動物がいて、環境に配慮したものを買うなど、できることから始めたい」とした。

 

 発表した吉田さんは、「ポイ捨てによりウミガメが飲み込んでしまうことにも繋がり、みんなで改善していかなければと思う」と話し、多々見さんは、「プラスチック製品ではなく紙素材にしたり、環境に配慮した物を使うよう、みんなに改善してもらいたい」と話した。

 

 訪問先のソフトバンク担当者がオンラインで、生徒のプレゼンの様子を視聴し、「プレゼンのレベルが上がった。調べたことを発表するだけでなく、そこにしっかりと自分たちの考えも入っていて、いま考えたことをしっかりと実行してもらいたい。徐々に深まり、新しい課題が生まれてくるのでは」と、アドバイスがあった。

 

 担当の廣瀬雅代教諭は、「昨年の“北海道を輝かせ続けるために”をテーマにしたプレゼンテーションに続き、社会的に大きな問題に目を向け、中学生の視点で問題をとらえる学習をした修学旅行で訪れた施設・企業では、実際に社会問題と関わる人たちからの話に大きな刺激を受けていた。

 

 中学生ではあるが、根拠や成果を基にしっかりと問題に向き合い、問題を身近なものだと受け止め、一生懸命に学習していた。発表は、昨年からの積み重ねもあり、成長を感じられるプレンゼンテーションであり、大人が聞いても十分学習することができる内容であった。

 

 生徒が頑張ったのは、保護者や企業の協力があったことも大きい。将来を彼らに託して大丈夫だと思った」と感想を述べた。

 

 伊藤校長は、「学んだことを他者に伝えることにより、その内容の詳細が伝わることはもとより、自分の考えについても再認識することができる。このような表現活動を今後も多く取り入れたい」と成果を評価した。

 

 ◎小樽市立長橋中学校(otaru.ed.jp)