暖(はる)カフェ 誰もが立ち寄れる“こども食堂”再開

 小樽サンモール一番街にある、社会福祉法人ノマド福祉会(稲穂1・湯谷香織理事)が運営する暖(はる)カフェ(稲穂1)で、今月2回目のこども食堂が5月26日(金)15:00から開かれ、福祉総合相談室たるさぽの出張相談会も15:00~17:00に行われた。

 

 同カフェは2017(平成29)年8月にオープンし、同じ立場で集る場所として、子どもから大人まで誰もが気軽に立ち寄って利用できる。ランチを中心に提供していたがコロナ禍で中止となり、2023(令和5)年4月にリニューアルオープンした。

 

 こども食堂は、第2・第4金曜日の15:00~19:00を予定し、小さな子どもを連れたママ友が集う場所として、ひとり暮らしの大人やボランティアに興味のある高校生・小学生など、幅広い年代が集える場所として、これまでイメージと違う食堂を目指す。申込みスタイルでカレー25名分(若干増にも対応)を用意。大人1食300円、高校生以下無料。

 

 12日(金)に第1回目の子ども食堂を再開したところ、36名(子ども21名・大人15名)が世代を超えて集まり、小学生と高校生が一緒に遊んだり、大いに盛り上がった。食材は、夢市場や小樽ひとり親の会などからの寄贈で賄っている。

 

 4年前から常連さんの伊藤チエさん(96)は、「カレーも美味しくて、おしゃべりもできるし、再開を楽しみにしていた」と、お気に入りの場所のようだった。

 

 カフェほか、地域活動支援事業として、市内で市民向けの公益サービスを提供する福祉等の関係機関・団体などに、キッチン以外のスペースを無料で貸している。現在2団体が登録し、さらに登録団体等を募集している。

 

 また、月1回第2水曜日10:30~12:30に認知症カフェを開催。認知症本人やその家族、認知症について知りたい・認知症に関心のある人なども参加できる。土曜・日曜以外は共生カフェを開催し、コーヒーなどのドリンク類や手作りおやつなどを提供し、気軽に立ち寄れる場所として解放している。事前申込が必要だが、さをり織り体験もでき、スタッフの作品も販売中。

 

 たるさぽの大口明男主幹は、「本日の出張相談会は、ここで相談を受けるというよりも、認知症に困った時に相談できる所を認識してもらったり、宣伝も含めて開いた。親の話の雑談から相談に繋がり、相談機関を知るきっかけに。定期的にこのような機会を作ることができれば」と話していた。

 

 油谷理事は、「小さい子どもを連れたママたちに喜ばれ、授乳できたりランチで賑わっていたが、コロナで途絶えてしまった。これまでの昼から夜に変えたのは、子ども食堂のPRと子育て経験から夕食が楽できると助かるのではと思ったから。

 

 小さかった子どもが大きくなって訪れ、再開を待ち望んでいた。みんな人との繋がりを求めている。0歳児を連れたママたちが集い、品不足の卵の販売先を教えてもらったりママたちの輪ができている」と話した。

 

 ◎社会福祉法人ノマド福祉会(外部)