楽器のコラボ 福井爽人展ミュージアムコンサート

 市立小樽美術館(色内1・苫名真館長)では、2023(令和5)年度美術館特別展「追憶の歌―日本画家・福井爽人展」の関連事業として、5月28日(日)14:00からミュージアムコンサートを開いた。

 

 小樽・札幌で箏を指導する大林朋子氏率いる箏咲楽雅会&アンサンブルSAKURAのメンバーと篠笛の山口千那氏をゲストに、特別展示室をステージに演奏を披露。MCは札幌吉本所属の松野⁂瑠鳥氏が務めた。

 

 特別展示室でコンサートが鑑賞できるとあって74名が来場。伝統楽器・箏の音色をはじめ、篠笛・コキリコササラ・鍵盤ハーモニカ・ギター・キーボード・カホンなどの和楽器と洋楽器のコラボレーションを楽しんだ。

 

 こきりこ節を歌って踊る際に使用する富山県五箇所地方の民族楽器のこきりこささらを紹介。108つの細い棒がぶつかり合いサラサラと音がして、リズムを取る楽器として使用され五穀豊穣や魔除けの意味も持つ。

 

 山口氏は、木管楽器のひとつで、北海道には生息していない珍しい竹のしの竹から作られている篠笛の演奏を披露。幻想的な音色に聴衆は酔いしれた。

 

 第2部は、アンサンブルSAKURAの5名による演奏会が開かれ、メンバーの近藤氏やMCの松野氏が演奏に合わせて歌う場面もあった。アンコールも含めて7曲を演奏し、聴衆より大きな拍手が贈られた。

 

 札幌在住の男性は、「洋楽器と和楽器のコラボはとても良かった。歌も聞くことができて、いつも通りに素晴らしかった」と満足していた。

 

 特別展「追憶の歌 日本画家・福井爽人展」4月29日(土)~7月23日(日)

 市立小樽美術館(色内1)特別展示室 要観覧料

 

 関連事業

 6月10日(土)14:00〜15:30 福井爽人×奥岡茂雄(美術評論家)「福井爽人の芸術」

 6月24日(土)14:00〜15:00 平間さと子ピアノコンサート 事前予約50名

 7月1日(土)14:00〜15:00 学芸員によるアートレクチャー 事前予約20名

 申込0134-34-0035 市立小樽美術館

 

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