艸木叢林vol.3 沓間照男写真展 小樽美術館

 小樽市桂岡在住の沓間照男氏(72)の個展「艸木叢林(そうもくそうりん)vol.3」が、6月7日(水)~11日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。

 

 静岡県清水市に生まれた同氏は、父親の転勤で北海道に移住。高校生の頃からカメラに興味を持ち、24年間医学写真の仕事に従事。ありのままを撮影する記録写真や研究・診療に役立てるための写真を撮っていた。

 

 身近な自然に感動して20年前から趣味とし撮影を楽しんでいる。銭函でカメラ倶楽部「優游会」の講師を11年間務め、今年退任している。

 

 会場には、フィルムカメラで20年前に撮影した水芭蕉の他は、ほぼ5年以内に撮影した植物を主題とした選りすぐりの全紙9点と、テーマ毎に2~4枚の組写真の合計77点を展示し、同氏が自ら印刷・額装を行い、トータルコーディネイトされた硝子なしの展示は、より見やすく作品が際立っている。

 

 艸木叢林(そうもくそうりん)をタイトルとした個展は、今回3回目となり、枯れた状態の植物をどれだけ印象深く撮影するかが同氏の楽しみでもあり、誰も写さないような被写体に目を向け、あえて写真にした自身お気に入りの「自分のための写真」も数点展示している。

 

 撮影地は写真に添えたカードに書かれていて、自宅に近い札幌市手稲区の前田森林公園や星置緑地、函館市や北斗市など全道各地で撮影を続けている。

 

 組写真が多いのも同写真展の特徴で、3,000枚の中からテーマに沿って選ばれ、花の主役はもちろんだが、植物が作る影・可憐な木の実・並木と光のフォトジェニック・木の貌(かたち)など、新鮮で独自の視点で捉えた作品を組み合わせ、植物の知られざる魅力を作品を通じて気づかせてくれる。

 

 「大花の延齢草」は、中札内村六花の森、黒松内町目名や根室市厚床で撮影した4枚で構成。群生の様子やそれぞれの場所で違った花の表情を捉えている。松林に咲く水芭蕉・紫色のキクザキイチゲ・ノハナショウブ・エゾスカシユリ・ヤナギランの群生など、どれも初めて見る光景が多く、来場者に深い印象を与えている。

 

 同氏は、「見逃してしまうような植物とのシーンを、写真にする楽しさがあり、また面白さのひとつでもある。ぜひ来場してご覧いただきたい」と話していた。

 

 艸木叢林(そうもくそうりん)Ⅲ 沓間照男写真展

 6月7日(水)〜11日(日)9:30〜17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料

 

 銭函の同倶楽部の講師を務めた経験を活かし、このほど小樽市民センター(色内2)会議室で、写真クラブ「Photo de Paysage(フォト ドゥ ペイサージュ」を開く。

 

 定例会は、毎月第3火曜日10:00〜12:00。前半の1時間は参加者が持ち寄った作品の鑑賞と講評。写真の提出がなくても、他の人の写真を鑑賞するだけでも良い。後半の1時間は同氏が講師の勉強会。

 

 初回は7月18日(火)を予定し、勉強会は「被写界深度」について講義を行う。参加希望者は、個展会場でも受付けるが、7月4日(火)までに、携帯090−9086−2337・TEL0134‐62‐4325・メールのいずれかで連絡を。

 

 ◎艸木叢林(外部)

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