小樽稲荷神社・手宮まつり 2基の神輿で活気づく

 

 

 手宮まつりとして親しまれている、小樽稲荷神社例大祭(末広町・木村文彦宮司)の2日目、6月10日(土)19:00から、責任奉担の小樽北海睦会(関博之会長)と地元の手宮稲凰が2基の神輿を担ぎ、祭り会場は熱気に包まれた。

 

 コロナ禍で中止を余儀なくされていた、百人みこしと呼ばれまつりの恒例となっていた神輿渡御が、5類に移行されたことを受け、4年ぶりの開催を聞きつけ、遠くは北見から市内外の担ぎ手約200人が集結した。

 

 出発に先立ち、錦豊会館前で、村岡亘祭典委員長が神輿の上から、「晴天に恵まれ4年ぶりの神輿を皆さんで盛り上げてください」と挨拶し、三本締めの音頭を取った。その後、関会長の合図で1本締めを行い、2基の神輿が一斉に担がれスタートした。

 

 各地から集まったそれぞれの半纏を羽織った担ぎ手が、2基の神輿を担ぎ、威勢の良い掛け声が響き渡った。沿道には、祭り客が神輿を見ようと詰め掛け、手拍子で見守った。

 

 千成前で一旦休憩し、飲み物が振舞われ、再び、露店が立ち並ぶ間を神輿が揺れながら先へと進んだ。夕暮れとともに人出も多くなり、神輿でいっそう賑わった。

 

 はまなす社會の半纏を着た女性(21)は、「父と兄が神輿を担いでいて、我が家では年中行事だった。コロナで中止だったので今日は楽しい」と話していた。

 

 余市町の風祭會の男性は、「余市でもまつりなので、神輿を担いでから小樽に来て、明日も余市で神輿を担ぐ。年間10ヵ所の神輿を担いでいて楽しみができる」と、神輿の復活を喜んでいた。

 

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