双日(株) 北海道小樽余市風力発電計画を中止

 東京の大手商社双日株式会社は、6月17日(土)、(仮称)北海道小樽余市風力発電所の計画を中止にするとHPで発表した。

 

 ◎(仮称)北海道小樽余市風力発電所(外部)

 

 小樽・余市・毛無山などを含む国有林に、事業実施区域約859.3haのうち、風車の建設や管理道路による改変面積は約44.6haに26基の風車を建設するため、2024(令和)年に着工し2029(令和11)年に運転開始する計画だった。

 

 これを受けて小樽市では、「本市の意見を重く受け止めていただいたものと思っております。今後とも、生活環境・自然環境との調和を図りながら、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでまいります」と、迫俊哉市長のコメントを発表した。

 

 この計画について市長は、6月13日(火)に記者会見を開き、同社が計画する同発電所建設について、北海道知事宛に本事業計画を是認することはできない旨の意見書を提出し、建設反対の意思を明らかにしていた。

 

 迫市長は2回の現地視察を行い、塩谷丸山からニセコ方面を見た時に、視界が寸断されるのを実感。自然遊歩道に風車が建つと圧迫感があり、遊歩道の影響は大きいと感じた。

 

 自然環境や景観の影響に強い懸念を抱き、生態系への影響・土砂災害の懸念・景観上の影響・自然遊歩道への影響を考え、「市民の総意として本事業計画を是認することはできない」と、市としての明確な意見を示していた。

 

 小樽余市の巨大風力発電から自然と生活を守る会の平山秀朋前代表は、これまで地道な活動を続け、市民に風力発電計画についての勉強会や反対を訴える署名活動を中心となって行い、「先日の記者会見で市長が、“市民の総意として本事業計画を是認することはできない”との発表があり、市民ひとりひとりの不安の言葉が届いていたこと、僕らが2年間こつこつとやってきたことが認められたと感じた。

 

 再生可能エネルギーは良いものと伝わっている中で、反対することは難しかったが、その中でいろいろな問題があることを学び、必要ないと思った方々が声を上げそれが届いた」と、中止の発表を喜んでいた。

 

 ◎(仮称)北海道小樽余市風力発電所(外部)

 ◎双日株式会社HP(外部)

 ◎小樽余市の巨大風力発電から自然と生活を守る会(Facebook)

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