二夜限りのコラボレーティヴライヴ 小樽の月

 キャンドルアーティストの米澤純氏は、6月22日(木)~26(月)の個展「小樽の家で、灯す」に合わせ、24日(土)・25日(日)18:00~19:00、二夜限りのコラボレーティヴライヴ「小樽の月」を開催。

 

 訪れた観客は、日本舞踊とピアノの即興、ワックスアートの映像美術とキャンドルの灯が織りなすその夜限りの世界を堪能した。

 

 米澤氏は、「月には素直な気持ちになる力がある」と月を題材に共感覚をもとに、ピアニストでシンガーソングライターのFrank Weber氏によるピアノの即興演奏と、映像技術のpure dust氏によるワックスアートの壁面投影と灯るキャンドル作品による映像美術の中、日本舞踊藤間流師範で藤間扇玉会の藤間扇久華氏が舞うコラボレーディヴライヴを初企画した。

 

 6つのプログラムに分かれ、前半は新月から海に映る月・半月を表現し、後半は満月をテーマに、最後は、オタモイの断崖絶壁にあった今となっては幻の龍宮閣を映し出し、観客と創造の世界を共有し、覚めやらぬ幻に陶酔した。

 

 藤間氏は、今回の共演について「Frank Weber氏と3人での“共感覚プロジェクト”を開始し、彼女の第一声は“今回の共演は、最終的に全てを慈愛で包み、お客様ひとりひとりの月への思いが美しく昇華できるものにしたい”ということだった。

 

 3人の感覚を循環させ、まるで薄皮を載せていくような創作プロセスは初めての経験で、ぼんやりとした抽象的な舞踊になってしまわないかと悩んだ。多分野のコラボレーションで、まして洋と和。制作途中、私自身の表現の比率が変化して、全体的に不協和音になったことも学ばされた。

 

 作品を6つの章に分けたが、お客様方が小樽で暮らす中で、さまざまな月をご覧になった時にストーリーが完結できるよう、あえて表現に余白を持たせた。そうした米澤氏の世界の中で、当日は即興演奏と即興舞踊。今日この時に生み出す“舞台上演”というものは、制作側と演者だけではなく、今日この時に時間をつくって駆けつけてくださる方々との“気”の共有なのだと改めて深く胸に刻んだ」とコメントした。

 

 ◎Jun’s Light(外部)

 ◎関連記事