小樽市在住外国人19名 日本文化を体験

 小樽市と小樽市文化団体協議会が主催し小樽ユネスコ協会共催で、7月1日(土)9:30から小樽市生涯学習プラザ(富岡1)で、在住外国人日本文化体験会を開いた。

 

 この体験会は、市内在住・在学する外国人に日本文化の理解を深めてもらおうと、1994(平成6)年度から開催され、今年度はALTや日本語教室へ声をかけ、小樽市HPから参加を募り、アメリカ・イギリス・オーストラリア・ロシア・台湾・インドネシア・ベトナム・カンボジアなど12カ国・19名が参加し、株式会社大川(新光1)や大和水産株式会社(オタモイ3)からの技能実習生の参加があった。

 

 日本文化の指導団体として、茶道は裏千家淡交会小樽支部・前田宗京代表、華道は華道家元池坊小樽支部・米山良子部長、三味線・箏は箏曲山田流箏華会・平川萩寿恒氏が講師を務め、通訳は小樽ユネスコ協会の星会長他4名が協力した。

 

 参加者19名は、3班に分かれ35分ずつ日本の伝統文化を体験した。三味線体験では、平川講師と4名が「さくらさくら」の演奏ができるよう指導。

 

 初めて触れる三味線の演奏方法に苦心しながらも、何度も繰り返し練習し目まぐるしい上達を見せた。箏にも触れ、最後に17弦の箏と13弦の箏の演奏に合わせ「さくらさくら」を演奏。

 

 株式会社大川の大川久美子相談役の引率で、在日5年目のクエン・シトさん(32・ベトナム)と、1年目のレンディ・バルレナさん(21歳・インドネシア)と1年目のビマ・プラタマさん(20・インドネシア)が参加。ビマさんは「難しいけれど楽しかった」と笑顔を見せていた。

 

 華道体験では、米山支部長の他6名が指導の下、生花を学んだ。華道の歴史や生花について説明があり、剣山を使ったフリースタイルの生け方を、ひまわりやカスミソウ・なでしこ・ゴット(葉)を使い、花と会話をしながら体験し完成した。生け花は写真に収められ、持ち帰ることもできた。

 

 茶道体験は、前田代表と6名が茶室で指導にあたり、最初に前田代表がお点前を披露。干菓子と茶をいただき、その後、茶筅を使って体験をした。

 

 大和水産株会社では、カンボジアやベトナムの実習生7名のうち、参加を希望した来日1年目の女性2名が、長谷川仁工場長の引率で参加。初めての日本文化の体験に喜びながら、「お茶は苦くなかった」と話していた。

 

 最後に閉会式が開かれ、「楽しかった」、「良かった」などの感想が述べられ、講師を交えて集合写真を撮影し、思い出深い日となった。

 

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