小樽北陵中で無形民俗文化財高島越後盆踊り体験

 小樽市教育委員会が取り組む小樽市民族芸能伝承事業の一環で、市立北陵中学校(清水町5・岡本清豪校長)では、7月4日(火)14:30からの6校時目の道徳の授業を活用し、生演奏に合わせて高島越後盆踊りを体験した。

 

 地域に長く伝わる伝統芸能で小樽市無形民俗文化財に指定されている同盆踊りの歴史や、その踊りに直接触れることを通じて、ふるさとへの愛着を高め地域の一員であることへの自覚を促し、自分を支えてくれる方々への感謝の心を育むことを目的に、同保存会(斎藤正博会長)の18名が来校し、1年生68名に独特ある踊りを詳しく指導した。

 

 同踊りは、今から約300年前に新潟で始められた踊りで、小樽には150年前から踊り継がれている大事な伝統文化のひとつ。

 

 唄に合わせゆったりとした盆唄踊りと、太鼓や笛の演奏に合わせたテンポの速い高台寺おどりの2種類を交互に続けるのが特徴。唄には労働唄・恋愛唄など、190種類以上の歌詞がある。

 

 最初に揃いの浴衣と花編笠を被った保存会会員が、熟年のしなやかな踊りを披露し、その後12班に分かれ踊りを学んだ。

 

 腕使いや足運びなど1度で覚えるのは難しかったが、会員の熱心な指導により、リズムを取りどうにか踊れるようになった。最後は大きな輪になり生徒も会員も一緒に踊った。

 

 女生徒は、「高島越後盆踊りの魅力や楽しさを知ることができ、小樽の中でも北陵中の地域と結びつきがあるこの踊りを、次の世代に伝えていけたら嬉しく思う」と話していた。

 

 高島越後盆踊りは、8月18日(金)・19日(土)・20日(日)19:30〜21:00に高島公園(高島3)で開かれる。雨天の場合は20日(日)のみ高島会館で実施される。

 

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