実験工作32ブース 博物館で科学の祭典小樽大会

 8月3日(木)・4日(金)10:00~15:30、小樽市総合博物館(手宮1)本館を会場に、科学に関する実験や体験を楽しむため、青少年のための科学の祭典小樽大会が開かれた。

 

 このイベントは、エネルギーや環境をテーマに科学教育者等が実験を通じて、青少年に科学への関心・興味を持ってもらうことを目的に、科学に関する実験・工作など32ブースを開設。参加者は予約なしで、自由にブースをはしごをして楽しんだ。

 

 同実行委員会の東山一成学芸員は、「参加が自由になり、体験など楽しんでいる様子がみられる」と話していた。

 

 同館エントランスでは、紙で2つの輪を作り繋げて飛ばすとくるくると回りながら落ちていく、おもしろ空飛ぶ工作が開かれた

 

 ほくでんネットワークでは社員4名が参加し、水力発電の仕組みや風力・太陽光・火力で電気を作る体験を開催し、うちわで風をおこすなど、参加者とコミュニケーションを取りながら説明していた。

 

 光合金製作所(新光5)では、水道水はどうやって綺麗(濾過)しているのか、身近に感じてもらおうと砂濾過と膜濾過の2つの方法で分かりやすく説明。

 

 同館実験室には多くの参加者が詰めかけ、バスボムやアンモナイトマグネット、天然染料を使って染めた栞などの制作で賑わった。

 

 西陵中学校文化部16名が大奮闘し、重曹とクエン酸と水を混ぜて作る「冷え冷えグッズ」や、スライムに砂鉄を混ぜて「動くスライム」の2つの制作体験を実施した。

 

 3年の林佐紀部長は、「小さな子どもの相手をする機会があまりないので、良い体験ができた。スライムづくりはいつもあるブースだが、沢山の人が来てくれて嬉しい」と話した。

 

 2階回廊にも多くのブースが並び、紙で作った箱の下にトレーシングペーパーを貼り、メッキテープを輪にしたものを入れて光を当てると乱反射する「光の箱」を作るブースでは、色とりどりのセロハンを用いると不思議な光を発する体験が行われた。

 

 この他、果物に金属(銅板・亜鉛板)を刺して、酸が金属によって溶ける時に発電する実験をし、テーブルに置かれたレモンやりんご・キューウイで発電させていた。

 

 8ブースを回る意気込みで来館した子どもや、初めての参加する2年生と5年生の姉弟など、実験や工作に熱心に取り組んでいた。

 

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