141名が学習の成果を発表 小樽市老壮大学作品展示会

 小樽市老壮大学(迫俊哉学長)では、日頃の学習の成果を発表する第44回小樽市老壮大学作品展示会を、8月8日(火)〜10日(木)と11日(金)〜13日(日)の2部構成で、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーを会場に開催。

 

 8日(火)13:00から、書道科漢字Ⅰ(講師:浜田紅萩氏)17名の18点、書道科漢字Ⅱ(講師:吹田由紀子氏)16名の16点、書道科かなⅠ(講師:織田良子氏)12名の13点、書道科かなⅡ(講師:北彰子氏)13名の13点、俳句科(講師:辻井靖之氏)7名の21点を展示。見事な作品に来場者の目を楽しませている。前半の最高齢は91歳で、書道科漢字Ⅰと書道科かなⅡを学んでいる。

 

 同大学は、おおむね60歳以上の市民を対象にした習いの場で、同じ趣味を持つ者同士が集うことで新たなコミュニティーを形成し、学ぶことを生きがいに人生の楽しみを増やしてもらいたと、1965(昭和40)年度から開校。2023(令和5)年度は150名の学生が学んでいる。

 

 コロナ禍で中止となってた作品展示会は、昨年9月に3年ぶりに実施され、秋の開催が、今回は抽選の関係で夏の開催となった。

 

 4月から作品展示会にむけ、講師と相談し書く文字を決めた後の数か月で作品づくりを行ったという。初日は書道科漢字Ⅰの学生3名が当番を務めた。

 

 書道科かなでは、清少納言や親鸞聖人などが詠んだ歌を選び、かな文字で書き作品にしている。

 

 また、書道科漢字には漢字がずらりと並び、中には心の指針を与えてくれる金句集「禅林句集」から選んだ有名な句を作品にし、どの作品も掛け軸や額装されている。

 

 俳句科は様々なテーマで句を詠み、それを色紙や短冊などに筆で書いて発表している。

 

 10年以上学ぶ男性は、「4月から始めた方も作品を出展している。それぞれに目標があり、精神的・肉体的健康のために続けている。筆を持って清書する時は、緊張もするし真剣になる。健康でなければ筆で力強さを伝えることはできない。これからも長生きのために続けたい」と話した。

 

 2部は11日(金)から、水彩画科(講師:三留市子氏)23名の23点、版画科(講師:番雄一郎氏)10名の20点、絵手紙科Ⅰ(講師:荒関裕紀子氏)21名の21点、絵手紙科Ⅱ(講師:荒関裕紀子氏)19名の19点。後半の最高齢は88歳で、絵手紙科Ⅰと絵手紙科Ⅱを学んでいるという。

 

 コロナ禍では学生数を少なくしていたが、今年度から募集学生数の枠を増やし、どの科目も定員に空きがある状況で、現在学生募集中。申込は、0134-32-4111 内線412 小樽市老壮大学事務局・小樽市老壮大学開講要領(外部)へ。

 

 令和5年度第44回小樽市老壮大学作品展示会 入場無料

 8月8日(火)・11日(金)13:00〜17:00

 8月9日(水)・12日(土)10:00〜17:00

 8月10日(木)・13日(日)10:00〜15:00

 

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