浮いて待て! 幸小で命を守る着衣泳講習会

 小樽市立幸小学校(幸4・草島拓也校長)に併設するプールで、プール授業が最後となる9月6日(水)13:30〜1430に、小樽市消防本部機動一課水難救助隊員4名よる命を守る着衣泳講習会が行われ、6年生35名が受講した。

 

 着衣のままで溺れそうになった時の対応と溺れている人を見つけた時の救助法を学び、水難事故に遭遇した場合に人命を守る方法を身につけることを目的に、2018(平成30)年から行われ、今年は朝里小学校と北陵中学校に続き3校目となる。

 

 水着の上に服を着てプールサイドに集合した児童たちに、救助隊員が、「1.遊泳禁止の地区では泳がない。2.天気の悪い時は海に近づかない。3.子どもたちだけで行かない。4.ライフジャケットを活用する。もしも溺れた人を見つけても自分では助ない。浮きそうなものを渡し助けを呼んで待つように」と指導した。

 

 準備体操を済ませ、水の深さを確かめるなどの入水方法を学び、プール内を同じ方向に歩いて水流を発生させて着衣状態で水の抵抗を体感した。泳いで陸に戻ろうとしても戻れない離岸流とはどんなものかも体験した。

 

 水の事故から命を守る方法の合言葉「浮いて待て」の重要性を聞き、2人1組で命を守る最も重要な基本姿勢「背浮き」を学び、ペットボトルを利用して練習し、ボトルなしでも背浮きを体験した。

 

 講習を終えた男子児童は、「プールをみんなでぐるぐる走ると水流ができて、流されそうになったり、止まろうとしても止まらなかったり水流の強さを体験した。初めて服を着て泳いで勉強になった。もしも海で流された時は“浮いて待て”だと思った」と話した。

 

 草島校長は「とても良い経験ができた」と話した。

 

 ◎小樽市立幸小学校(外部)

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