小樽未来創造高校定時制で人権について考える

 9月20日(水)17:30から、北海道小樽未来創造高校定時制(最上1・松田圭右校長)で、小樽人権擁護委員協議会の芳賀よう子さん・一柳富佐子さん・中川めぐみさんによる人権教室が開かれた。

 

 「人権を守るってどんなこと?」をテーマに、啓発講話や中学生が書いた人権作文を元に制作されたDVDを上映し、改めて人権について考える場が設けられた。

 

 同校「学校いじめ防止基本方針」のいじめ予防の取り組みとして、人権教育の充実に向け、人権意識の高揚や講演会等を開催し、個人や集団の人権に関する理解を深めることにより、異なる経歴・状況・環境・文化的な要素などを持つ人々が共存し、相互に尊重し合う社会を築くため重要な役割を学ぶことを目的としている。

 

 最初に、同協議会が小樽市・余市町・仁木町・赤井川村・古平町・積丹町の6市町村の人権擁護委員で組織され、小樽市には10名の委員がおり、人権についての出前授業や人権啓発・法務局の相談窓口で相談に対応していると説明があった。

 

 人権とは、人間らしく生きるために生まれながらに持っている権利で、すべての生活に繋がっていて、生きる・育つ・守られる・参加する権利があり、自分らしく幸せに生きること。法的に人権は守られているが、自分から訴えなければ守られないこともあり、侵害されるような事があったら、自ら手をあげるようにと説明した。

 

 人権啓発キャッチコピーの“「誰か」のことじゃない。”は、自分自身のこと・みんなのこととして捉える。発言に悪意がなくても、自覚がないまま言ってしまうこともあり、人を傷つけてしまった例を上げた

 

 中学生が取り組む人権作文から制作した、①差別のない世界へ・②共に生きるということのDVDと、③全国中学生人権作文コンテスト中央大会審査委員長で作家の落合恵子さんのメッセージのDVDを上映した。

 

 参加した西村さん(高2)は、「人権啓発キャッチコピーは、誰かのためだけではなく、自分のためでもあると、手と手を取り合って共に生きていこうと強い思いが感じられた。

 

 自宅が養護施設の側ということもあり、障がいがあると不自由で気の毒だと無意識のうちに思ってしまったが、DVDを見てそうじゃないことが良く分かった」と感想を話した。

 

 ◎人権の擁護(PDF)

 ◎小樽未来創造高等学校定時制(外部)