折茂武彦氏が心に響く道徳授業 小樽西陵中

 小樽市立西陵中学校(富岡2・吉岡智尋校長)は、10月11日(水)5・6時間目を活用し、子どもの心に響く道徳授業を校体育館で開き、全校生徒約170名と教員・PTA会長・保護者らが受講した。

 

 プロバスケットボールチーム・レバンガ北海道の折茂武彦代表取締役社長が講師を務め、人生に活かせるヒントを経験談を交えて語った。

 

 北海道教育委員会では、幅広い経験を有し全国的に活躍している著名人等を、道内の小中学校の講師として派遣し、目標に向かて努力してやり抜くことの大切さや、夢を実現したことの喜びなど、体験を踏まえた講話を通じて子どもたちの豊かな心を育む、子どもの心に響く道徳授業事業を行っている。

 

 1970(昭和45)年埼玉県上尾市に生まれた同氏は、中学生からバスケットボールを始め、埼玉栄高校から日本大学に進学。卒業後1993(平成5)年トヨタ自動車に入社し、同年日本代表となり、3度アジア選手権、2度世界選手権に出場した。1996(平成8)年から8シーズン連続得点王となり、3度リーグ優勝。2011(平成23)年40歳でレバンガ北海道を立ち上げ、27年間プロとして活躍。

 

 同氏の「夢や目標はありますか?」の問いかけからスタートした授業で、これまでのバスケット人生を送る中で得たものや感じたものを生徒に分かりやすく伝え、次々と心に染みる言葉や名言を語りかけた。

 

 目指すものがあると取り組み方が違い、目指すものがまだない人は、いろいろなことに興味を持ち、チャレンジすることを勧め、あたり前のことをあたり前にできることで情熱を注ぎ、苦しいことや嫌なことがあっても継続すること。いろいろな代償や犠牲はつきものだが、成し遂げる覚悟を決めて、どちらを選択するにも自分で決めることだと強調。

 

 「自分さえその気になれば、無駄なことだと思ってやったことも後から自分を助けてくれる。苦しいこと・辛いことを沢山経験しながら、考える・実行・工夫を行い、人より多く考えて正解を出し、コミュニケーション能力も必要。

 

 不平不満を言うことで全てがその通りになってしまう。成功している人は失敗している人で、成功に近づく人は言い訳しない人。

 

 良いことも悪いことも考え自分から変わることが大事。応援される・必要とされる・感謝される人になってもらいたい。自分の可能性を広げるためには行動・計画・挑戦すること」と締めくくった。

 

 講演後、同氏の実演と同校男子バスケットボール部へ指導も行われた。

 

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