地域住民と祝う 小樽市立高島小開校140周年

 1884(明治17)年に祝津学校分校として、児童24名で開校し140周年を迎えた小樽市立高島小学校(高島5・篠崎大作校長)では、その歴史を祝う催しが、11月1日(水)8:50の1校時目に、地域公開・全学級一斉授業参観を開き、開校記念講演やおたる潮太鼓保存会の太鼓の打演が行われた。

 

 全校児童179名と教職員、地域の町内会会長や役員・民生委員・卒業生など来賓10名と、保護者約50名が出席。

 

 同校体育館で、第23回卒業生で学校歯科医の原田祥二医師による講演会、同校児童3年生と小樽潮太鼓保存会(大黒会長)の打演が披露された。

 

 小樽に生まれの原田氏は、北海道大学歯学部で学び、青年海外協力隊としてブータンの学校で歯科検診をしていた経験もあり、現在は、小樽ユネスコ協会会長を務める。

 

 講演では、赤岩に住んで同校へ通学していた昭和30年代の同校や周辺の様子を、当時の貴重写真と現在の写真を照らし合わせ、今と昔の違いを認識した。

 

 昭和30年頃は小樽の人口も20万人と多く、生徒も1学年4クラスで1クラス42名、全校生徒1,000人の規模だった。その頃の赤岩祭りやバス通りに馬車が通る様子の写真なども紹介。

 

 大勢の児童が参加した運動会や、5・6年生になると鼓笛隊で楽器を演奏して歩き、市の行事のパレードにも参加した様子も紹介され、今の様子と比較して違いを解説。

 

 小学校から一生懸命勉強し、歯科医師となったという同氏は、「ねばねば(プラーク)は、ばい菌の巣。ご飯を食べた後は、うがいをしてばい菌の住み家を消し、規則正しくご飯を食べ、小学生の頃は、勉強も遊びも一生懸命にしてください」と締めくくった。

 

 昨年度から、3年生を対象に太鼓を指導している同保存会7名が打演を披露し、今年学芸会で演奏した生徒が、笑顔でリズムを合わせこれまでで一番上手な打演を披露した。

 

 小嶋海星児童会会長は、「今、私たちは高島小学校へみんなで楽しく安全に通っている。このような生活ができるのは、地域の皆さんのお陰。登下校時に私たちを見守ってくれている。多くの人々に支えられ、成長してきた私たちも今年6年生となり、春の運動会・秋の学芸会、全力で頑張る姿を見せることができた。

 

 私たちはもちろん、後に続く皆さんにも、高島小学校を大切に思う気持ち、自分を支えてくれる人への感謝の気持ちを忘れないよう、伝えていきたい」と述べた。

 

 篠崎校長は、「140年目の節目に、さらに20年・30年、素敵な高島小学校を支えるのは子どもたちで未来を支える大きな力。みんなで、地域・学校・保護者が一緒になって、大事な宝物を育てていきたい」と挨拶した。

 

 ◎小樽市立高島小学校(外部)

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