小樽友の会では、11月の恒例行事・家事家計講習会を、11月5日(日)の小樽友の家を皮切りに、市内9カ所・余市1カ所の全10カ所で開催し、家計簿を通じて見えてくる、知恵と工夫の楽しさを伝えている。
友の会は、1930(昭和5)年にジャーナリストで教育者の羽仁もと子が中心となり、雑誌「婦人之友」の愛読者によって生まれた団体。全国182の友の会があり、会員数は1万4千人。昨年90周年を迎えた小樽友の会は、銭函から余市町までの会員数94名。
同会では、11の最寄の会があり、北山最寄は60〜70代の4名と、仕事を持っている5名の9名が所属し、毎週火曜に集まって衣食住について学び、毎日の生活を楽しくするための暮らしのヒントを紹介している。
11月8日(水)10:00から赤岩会館を会場に、北山最寄の会が中心となり12名が参加した。
最初に「ちょっと聞きにくいお金の話」が行われ、家計簿をつけることで今月使える金額、赤字なのか黒字なのか数字が伝えてくれ、収入を捉えることで我が家の予算を考えることができると、1月〜9月の予算と実際に暮らした事例を紹介。
本題の家計簿についても紹介され、1904(大正13)年に生まれた家計簿には120年の歴史があり、手書きやスマホやパソコンでできるクラウド家計簿についても説明。
電気使用量の多い会員を参考に、無駄な使い方をしていないか生活を振り返り、昨年よりも月平均12kwh減らすことに成功した事例を紹介。自分の生活を振り返り、ながらテレビを止めるなど見直す事が重要だと解説した。
同会ではSDGsにも取組み、より良い地球に住み続けるためには考えて暮らし、限りある資源を大切に、トイレットペーパーは再生紙を使うようにと語り、再生紙を使うことで自然を守り、緑の地球を次の世代の子どもたちへ残すことができ、家庭からできる小さな意識を持つことを勧めた。
同会の合言葉にもなっている「バランス良く食べましょう」では、簡単にできてバランスも良い、豆を美味しく食べられる大豆とレーズンのワイン煮・超簡単な厚揚げの甘辛焼・ビタミンたっぷりの小松菜のスムージーの作り方を紹介。参加者は、調理した3品の試食も含め、有意義な時間を過ごした。
参加者の1人は、「自分の好きなものを中心に食べたり、今年初めてエアコンをつけ、体のためにはありがたかったが、電気料も気になり今日の話はとてもためになった」と話した。
北山最寄の金子さんは、「皆さん集中して一生懸命に聞いてくれた。何十年も家事家計講習会を続けているが、聞きたいと言う人もいる。今日は若い方が参加してくれて良かった」と話した。
家計簿に興味のある人は、詳細は2023年家事家計講習会全日程(外部)で確認し、申込フォーム(外部)から。問合せ 0134−23−0923(月・水・木9:30〜15:30)。
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