日本舞踊キャラバン北海道公演 小樽で11/26

 日本舞踊キャラバン北海道公演が、11月26日(日)13:00から小樽市民会館(花園5)ホールを会場に、公益社団法人日本舞踊協会主催で開催される。

 

 1955(昭和30)年に設立された同協会は、約110流派約3,600名の日本舞踊家が所属し、全国26の支部がある。北海道支部には約30名が所属し、北海道内に日本舞踊の魅力を伝えるさまざまな活動に取り組んでいる。

 

 文化庁文化芸術振興費補助金、統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)独立行政法人日本芸術文化振興会による助成事業で、全国規模で質の高い公演を実施し、地域の文化芸術の活性化を図るための活動を援助している。

 

 本公演は、2023(令和5)年8月から2024(令和6)年1月まで、山形県を皮切りに、鹿児島・徳島・富山・高知・北海道・京都・宮城・沖縄・山梨・大阪の全国11カ所で開催され、第一線で活躍する日本舞踊家が出演。邦楽演奏家による生演奏で全曲上演する。日本の美と粋が詰まった伝統芸能「日本舞踊」の魅力を存分に堪能する貴重な機会となる。

 

 演目の序幕は長唄「操り三番叟」。祝福をもたらす神様の三番叟の操り人形が踊り出す。本当の糸で吊られているような動きが見どころ。

 

 北海道支部会員が出演する演目の長唄「水仙丹前」(振付・花柳智寿彦氏)は、言葉遊びの風雅な曲の中に様々な恋が綴られており、華やかな一幕となる。

 

 地歌「蛙」は蛇につかまった蛙の話。清元「幻お七」は、八百屋の娘お七の狂おしい恋の思いを幻想的に描く。長唄「連獅子」は、獅子の父子の情愛と勇ましさを描いた歌舞伎舞踊屈指の名作。勇壮な毛振りが見られる。

 

 11月5日(日)と6日(月)には札幌エルプラザで、振付の花柳智寿彦氏(東京)のもと、「水仙丹前」の指導が行われ同協会北海道支部(藤間扇玉支部長)の北広島市・厚真町・岩見沢市・当別町・小樽市から舞踊家が参加。

 

 重要無形文化財保持者(人間国宝)の故花柳寿南海氏に師事してきた智寿彦氏は、「この『水仙丹前』は演出にも幅のある演目。今回は鮮やかな衣裳をまとった男女6人の華やかなステージを、理屈抜きに楽しんでいただく趣向。

 

 前半は紅葉美しい季節を舞台に、色若衆のダンディズム、彼らに憧れる乙女たちの恋心を描き、後半は調子よく踊り込み、生きるエネルギーを発散させるような展開になる。北海道の舞踊家の皆さんの美しさと力強さが共存する佇まいそのままに、観る方にも力が湧いてくる作品をご覧いただけたら」と語った。

 

 藤間支部長は、「コロナ禍に入った時、日本人の素晴らしい精神性を伝えてきた日本舞踊の姿が、未来にはどうなるだろうと恐ろしく思った。昨年末の会議で、日本舞踊協会の井上八千代常任理事(人間国宝・京舞井上流四世家元)の『コロナ禍から明ける今だからこそ、どんどん踊って多くの方にご覧いただいてください。日本舞踊は、人々に生きる力を与えるだけの大きな力を持っているのですから』とのお言葉に非常に共感した。この度はまさにその機会」と話した。

 

 7月に国の重要無形文化財に指定された日本舞踊は、衣裳とかつら・舞台化粧・唄と三味線・鳴物・舞台背景・照明効果が揃っての立体的な総合芸術。同公演では各演目の解説や見どころでナビゲートしてくれるから、存分に作品の世界観を味わってみてはどうだろうか?

 

 日本舞踊キャラバン北海道公演 11月26日(日)開場12:15・開演13:00

 小樽市民会館(花園5)ホール チケット5,000円(税込)・全席自由

 

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