第36期竜王戦に決着 藤井聡太竜王タイトル防衛!

 将棋界最高棋戦の竜王戦第36期7番勝負第4局が、11月10日(金)・11日(土)に小樽市の銀鱗荘で行われ、藤井聡太竜王(21)と伊藤匠七段(21)が熱戦を繰り広げた。

 

 多くの将棋ファンが行方を見守る中、11日17:35頃、藤井竜王が勝利を収め、タイトル防衛を果たした。

 

 2021(令和3)年第34期竜王戦で豊島将之九段との7番勝負をストレートで制し、タイトル戦最高位の竜王位に就いた。その後も保持タイトル数を増やし続け、今年10月には、王座を奪取。史上初の八冠独占を達成。

 

 挑戦者の伊藤匠七段は、2021(令和3)年に新人王戦で優勝するなど、2020(令和2)年のデビュー以来、高勝率の成績を残し活躍を続けていている。

 

 第36期竜王戦は、第1局10月6日(金)・7日(土)の東京を皮切りに、第2局・第3局と藤井竜王が制し、第4局目の小樽で3連覇、八冠達成後のタイトル初防衛をかけ、伊藤七段と激突した。(銀鱗荘写真提供:日本将棋連盟)

 

 対局の様子をライブ中継するパブリックビューイングを、旧三井銀行小樽支店を会場に公益財団法人似鳥文化財団主催で、対局終了まで2日間開催され、10日(金)に480人、11日(土)に880人が来場。

 

 おやつコンテストで選ばれた6品も数量限定で来場者に無料配布され、将棋の対局で話題となる棋士のおやつも味わえる貴重な機会となり、常時30人ほどがライブ中継を見ながら行方を見守った。

 

 小樽将棋まつりの学生将棋大会に参加した稲穂小学校6年の男子児童は母親と来場し、15:00に配布された生ドゥーブルフロマージュ(小樽洋菓子舗LeTAO)を味わった。

 

 母親は、「子どもが学校で将棋をやっていて興味があった。家で見ていたけれど、パブリックビューイングの開催を知り、昨日は1人で、今日は息子と来場してスイーツをいたたき、対局を見る場も提供してもらい嬉しい。藤井さんを応援しているが、最後まで分からない」と画像に釘付けだった。

 

 17:35頃、先手の藤井竜王の129手を最後に、挑戦者の伊藤匠七段を制し、勝利を掴んだ瞬間、会場から拍手が沸き起こった。

 

 札幌在住の尾﨑さんは、「将棋は小さい頃から好きで、小樽に用事があって来ていて、ライブ中継を知り来場した。長い詰みのところも読み切り凄い。両者の対局はこれからもあると思う。丁度、小樽に来ていて初雪が見られて良かったのでは」と話した。

 

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