小樽長橋中でオタモイ再発見! 講演で再開発に期待

 11月15日(水)、小樽市立長橋中学校区学校運営協議会(林勝信会長)主催による学習会が行われ、講師として、小樽商工会議所からオタモイ地区の再開発等に関わっている笹原馨氏を招き、同中生徒と地域住民は同校で、長橋小学校・幸小学校・塩谷小学校の5・6年の児童はリモートで参加した。

 

 笹原氏は、冒頭、石狩湾に面する海岸には手つかずの自然が数多くあることや、その中でも赤岩・オタモイ・塩谷が、ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されていることについて解説。

 

 また、赤岩からオタモイに至る探勝路から見る四季折々の景色、生息する動植物など、様々な魅力について説明し、そびえ立つ独特の断崖についてもドローン画像等を用い、熱心に説明した。

 

 講話の終盤では、かつて栄華を極めた「オタモイ遊園地」についても説明があった。切り立った崖の中腹に建てられた三階建ての巨大な「龍宮閣」を中心に一大リゾートがあり、それを加藤秋太郎という人物が、小樽の名所として作り上げたことなどについて触れた。

 

 同氏が京都の寺に似ている旨の説明の際に、参加生徒から「金閣寺!」などと予期せぬ回答があるなど場が和む場面があった。

 

 かつての龍宮閣等をAR(拡張現実)で再現したり、上から眺めることのできるテラスの建設や全長3kmにわたる遊歩道を整備することなど、CG画像を駆使してオタモイ地区再開発についても説明があった。

 

 リモートで参加していた幸小6年の山根さんは、「今日の学習会で、オタモイ海岸やオタモイ遊園地など、自分の住んでいる地域のことを詳しく知ることができ、すごく良い勉強になった。ありがとうございました」と、同中で視聴した阿部さんは「この話を聞いて、小樽の様々な地形や歴史、そして魅力のある場所が知れてとても良かった。開発は大変だと思うが、がんばってください。貴重な時間をいただき、ありがとうございました」と、それぞれ感想を述べた。

 

 林会長は、「長橋中学校区の子どもたちが、生まれ育った地域に改めて興味をもつ良い機会となった。今後も働きかけていきたい」と述べていた。(写真提供:長橋中学校)

 

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