日本銀行券2024匠と技のデザイン 金融資料館特別展

 日本銀行旧小樽支店金融資料館(色内1)では、新しい日本銀行券の発行に合わせて、1月12日(金)から特別展示室で、特別展「新しい日本銀行券2024 匠の技とデザイン」を開催し、見所となる世界初の偽造防止技術やユニバーサルデザインなどについて資料約50点を展示し紹介している。

 

 開催に先立ち11日(木)15:30から内覧会が開催され、同行金融研究所貨幣博物館の関口かをり主任学芸員が解説を行った。

 

 なぜ札を新しくするのか、キャッシュレス化が進む中でも札の需要は高く、発行高は年々増加している。安心して使えるよう偽造防止技術を施して偽造を防ぎ、分かりやすいデザインに見直している。新しい札は7月3日に発行開始され、額面数字を大型化して、漢数字をアラビア数字にしてより分かりやすくし、3Dホストグラムの高精細な透かしを施している。

 

 札を傾けると肖像画や桜の花(1万円札)が動き、肖像画の背景に高精細な透かしを入れた。肉眼では見えないほどの「NIPPONGINKO」の微小な文字(マイクロ文字)を印刷するなど、より偽造防止に配慮した。

 

 会場には6つのケースを設け、1万円札・5千円札・1千円札について、描かれた人物や絵柄、偽造防止技術について紹介し、江戸時代に施された偽造防止、隠し文字やインクの工夫、角を切ってユニバーサルデザインに繋がる札や、海外の紙幣の偽造工夫も展示紹介している。

 

 1万円札には、約500もの企業を設立に関与し、教育・社会事業・民間外交にも尽力し、小樽にもゆかりのある実業家・渋沢栄一が描かれ、裏面には日本銀行も設計した辰野金吾が設計した東京駅が描かれている。

 

 5千円札の津田梅子と1千円札の北里柴三郎についても、関連資料と合わせて紹介され、裏面の藤の花や葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」についても触れている。

 

 また、日本銀行本館が描かれた4種類や、特別展ならではの初展示として、1万円札20枚の切り分けられる前の大判の新札も見ることができる。

 

 関口学芸員は、「札の図柄や偽造防止技術を見て知り、使われている技術が昔からあったことも知ってもらい、ぜひ子どもたちにも楽しんでもらいたい」と話ししている。

 

 特別展「新しい日本銀行券2024匠と技のデザイン」

 1月12日(金)〜9月24日(火) 水曜日休館 入館無料

 3月まで10:00〜17:00、4月から9:30〜17:00(最終入館16:30)

 

 ◎日本銀行旧小樽支店金融資料館webサイト(外部)

 ◎特別展「新しい日本銀行券2024匠と技のデザイン」(PDF)

 ◎関連記事