まちなか図書館併設 集える憩いの場“いちびるプラザ”オープン

 小樽市(迫俊哉市長)と小樽駅前第1ビル商店会(金久保重人会長)と小樽駅前ビル株式会社(浅村公二代表取締役)が共同で、いちびるプラザ(282.40㎡)を第1ビル(稲穂2)地下に開設し、2月1日(木)10:00から開設セレモニーが開かれた。

 

 昨年の夏頃から、市と同商店会が協議を進め、職員が壁の穴を埋めて何度もペンキを塗り、フロアーにカーペットを張るなど手作りで準備してきた。

 

 同スペースは、広々として明るく清潔感に溢れ、靴を脱いで寛げるキッズスペースを設け、子どもたちが自由に利用でき、学生や社会人が自習できる落ち着ける雰囲気で、飲食も可能。

 

 今後、フリーWi-Fiや学習用テーブルも設置し更なる充実を図り、災害時に一時避難場所としての活用を検討し、市と協議を進めたい考えだ。

 

 市立小樽図書館(伊藤信彦館長)が気軽に読書に親しむ取り組み、おたるまちなか図書館の17番目として併設され、同館から300冊、NPO法人北海道ブックシェアリングから約200冊、個人の寄贈など約2,000冊を用意した。

 

 漫画約600冊の他は、2週間を目途に貸出可能で、今後も継続的に書籍を増やしていく必要があり、読み終えて使用しない本の寄贈の協力を呼びかけている。

 

 浅村代表取締役は、「小樽市の中心部にあり、小さなお子様や小中高大学生の方々が気軽に勉強できる場として、社会人の方々にも気軽に利用してもらいたい。

 

 まちなかの賑わいと第1ビルの活性化を願い、限られた予算の中で、職員の手作りで整備を進めてきた。いちびるプラザのオープンが少しでも明るい話題となればと思う。

 

 小樽駅前ビル株式会社は昨年50周年を迎えた。次なる50周年に向け感謝の意を込め、地域の皆さんに喜んでもらえるよう更なる努力を重ねてまいりたい」と挨拶。

 

 林秀樹教育長は、「駅近くの中心部にあり、非常に利用価値の高い位置。小樽市読書活動の拠点として大いに利用してもらいたい」と述べた。

 

 金久保会長は、「明るくて綺麗になり、深く感謝申し上げる。図書やアイディアを含めて、こういった施設は一市民としてもありがたいことで、上手く活用しながら、商店会としても盛り上げたい」と述べた。

 

 伊藤館長は、「まちなか図書館は市民から寄贈された本を再活用し、地域で利用する活動で、もっと身近に気軽に手にして読書を楽しみ、読み終わった本を、他の方の読書の機会に繋げたいと、2021(令和3)年からスタートした事業で、ここは17番目となる。

 

 立地の良い場所に読書スペースができ、皆さんから提供された本が並び嬉しく思う。ますます賑わい、本を通じていろいろな語らいが生まれれば」と述べた。

 

 山田勝磨元市長は、「玉光堂や福来軒があった場所に久しぶりに来た。最近、活字離れがあると聞き、本に親しむのは大事。子どもから大人まで沢山集まり、本を読んでくれれば」と述べた。

 

 かつて、小樽発祥の老舗企業の音楽・楽器専門店の玉光堂小樽駅前店があった場所で、1976(昭和51)年から2015(平成27)年4月3日まで40年間営業。約9年ぶりに再活用され、多くの人が集い、憩いの場所として期待が高まる。

 

 いちびるプラザ 小樽駅前第1ビル(稲穂2)地下 入館無料

 10:00~19:30 年末年始(12月29日~1月3日)休館

 

 ◎小樽駅前第一ビル商店会(Facebook)