降りしきる雪の中 小樽雪あかりの路開幕!

 

 

 2月10日(土)、激しい雪にロウソクの灯が消えてしまうハプニングに見舞われながら、第26回小樽雪あかりの路が17:00から開幕した。

 

 小樽は、24時間の降雪量が13cmと道内3番目に多く、積雪は22:00に105cmを観測し、雪が降り続く中、何度もロウソクの灯が消され、ボランティアは、初日から灯をつけ直したりオブジェの雪を払ったりと苦労していた。

 

 雪が激しく降り続く中、今年100年を迎える旧北海製罐第3倉庫前広場の北運河あかり横丁で、開幕を祝うセレモニーが行われ大勢の観客が集まった。

 

 石橋八千代さんがMCを務め、小樽雪あかりの路PR大使の平間さと子さんのピアノ演奏と、浅原富希子with Sea of Graceのゴスペルライブが行われ会場を盛り上げた。

 

 西條文雪実行委員長は、「今日から8日間、小樽市民をはじめ、多くの観光客に楽しんでもらえるよう、海外ボランティアと一緒に頑張りたい。期間中、天候に恵まれ大成功に終わることを祈念する」と挨拶。

 

 迫俊哉市長は、「小樽観光の振興のため、国際親善のために様々な役割を果たしながら、さらに成長することを心から願っている。訪れた人々の心に、小樽雪あかりの路の思い出が深く刻まれるよう願っている」と述べた。

 

 小樽コンシェルジュの富樫凜子さんと西田まゆさんが浮き玉キャンドルの点灯を手伝い、長野実札幌観光協会会長・中野豊小樽商工会議所会頭・秋元智憲市議会副議長・迫市長・西條実行委員長が、浮き玉キャンドルを持ってステージに登壇しスタンドに一斉に置くと、第3倉庫のライトアップと花火が打ち上げられ、大きな拍手が沸き起こった。

 

 視界を遮るほどの激しい雪に見舞われたが、中央通りから浅草橋までの運河には、浮き玉キャンドルが水面に揺らめき、大勢の人々で混雑した。

 

 おもてなしストリートとして、撮影スポットが続くところだが、雪に埋もれてしまったオブジェもあり、雪で消えたロウソクに点灯するボランティアの姿が見られた。

 

 浅草橋には、公式グッズやメッセージキャンドルの販売所や飲食を提供する売店が設置され、運河をバックに写真撮影を楽しむ人で賑わっていた。

 

 中央通りから日銀通りまで散策できる手宮線会場には、海外ボランティアのOKOVOやyooohaoのオブジェ、光の回廊やフクロウの森、小樽縄文人の会によるオブジェが並んでいる。

 

 雪あかりの路PR大使・千葉さんのコーナーでは、海外ボランティアが何度つけても雪で消えてしまうロウソクに苦心していた。

 

 千葉さんも「何度つけてもロウソクの火が消えてしまい、オブジェの完成度を高めるまでには至らなかった」と、あきらめの境地だった。

 

 小樽青年会議所による滑り台も市立小樽美術館前に移転。子どもから大人まで、ゴムチューブのそりに乗りスピード感を味わい、雪あかりの路を楽しんでいた。

 

 同所の林実行委員長は、「干支の辰をモチーフにし、横幅3m・後ろから先まで25mもの巨大な滑り台。悪天候にも関わらず、多くの人が滑り台を楽しんだ。30個ほどあるバケツキャンドルの灯を常にキープすることを目標にしているが、雪で消えてしまった。来週にはいままで経験していない暖気が心配だ」と話していた。

 

 企業や学校などの団体が、2日間以上の雪あかり実施するあかりの路会場は、市内27カ所。そのひとつの市立稲穂小学校では、同校PTAが中心となり、10日(土)14:00から児童も参加してスノーキャンドル作りを実施。炊き出し体験するキッチンカーで豚汁とおにぎりの試食も行われた。

 

 今年から花壇の花を押し花にして飾るアイスプレートも製作し、子どもたち製作のスノーキャンドルとアイスキャンドル約50個を飾り、あかりの路会場として17日(土)まで点灯を続ける予定。

 

 ◎小樽雪あかりの路公式HP(外部)

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