小樽運河プラザ利用存続を求め署名と要望書提出

 小樽の情報をリアルタイムに発信する小樽アオバト情報局の藤間めぐみさんは、3月5日(火)に、小樽市観光物産プラザ(色内2・通称運河プラザ)移転後の利用存続の要望書と署名を、市役所(花園2)に提出した。

 

 署名には、市民をはじめ、観光客や小樽雪あかりの路の海外ボランティアなど1,528筆も集まり、「署名簿の重さと思いが伝わるように」と、市産業港湾部・渡部一博部長に手渡した。

 

 藤間さんは、年末の報道で、市民や観光客に親しまれていた憩いの場・同プラザの機能が、3月25日(月)にオープンする小樽国際インフォメーションに移転決定し、31日(日)で施設を閉鎖されることを知り驚いた。

 

 先のことは何も決まっていないのなら、皆さんの思いを伝えようと活動を1月15日(月)に決め、署名活動を1月27日(土)から2月18日(日)まで行った

 

 これまで通り、同プラザ一番庫を市民も観光客も利用、三番庫をイベントの開催や修学旅行生の集合場所として使用、外国人のフォトスポットになっている倉庫の真ん中にある中庭も利用できるようになど、105件の要望も集まった

 

 観光繁忙期に同プラザが使用できないのは、観光都市小樽として大きな損失。夏の猛暑による観光客の熱中症対策等も兼ね、GW・おたる潮まつり・お盆期間にトイレや休憩所スペースを開放し、閉鎖の期間を短くできないか強く要望した。

 

 閉鎖せずに利用できないかの声や、藤間さんの活動が聞こえる中、庁内での会議で話し合いが続けられ、同部観光振興室は、3月4日(月)に市のHPで、2024(令和6)年度からの運河プラザの再利用について、広く観光振興を寄与する内容であること・観光客や市民のフリースペースを確保すること等の条件のもと、貸付することを予定していると発表。

 

 一番庫に市民や観光客が自由に休憩できるフリースペース(一番庫の2/3)や誰でも利用できるトイレを確保するとした条件で、概要案は2024(令和6)年第1回定例会決議後に確定する。

 

 二番庫の観光物産スペースは国際インフォメーションセンターに移転。一番庫は観光案内所として、市民や観光客の休憩スペースに利用し、トイレの機能は引き続き一番庫に残す。

 

 三番庫にイベントスペース機能を有さない場合、周辺にある施設のイベントスぺ―スを三番庫の代替え機能として活用と記されている。

 

 4月上旬から公募型プロポ―ザルを告示・5月内覧会・6月ヒアリング実施・7月審査通知・賃貸借契約締結し、10月供用開始する。

 

 ◎令和6年度からの運河プラザ(旧小樽倉庫南側)再活用について(外部)

 

 市の対応の遅さを指摘すると、「もっと情報発信すべきだった。市の示すデザインを決めかねていたところもあり、遅くなってしまった」と回答があり、藤間さんは、「この署名活動は、運河プラザに対していろいろな思いや愛を受けた。いろいろな人の思いとここに来られて良かった」と話し、議会中の市長とは、後日面談する予定となった。

 

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