初挑戦!小樽潮陵高生×博物館のプラネタリウム

 小樽市総合博物館(手宮1・石川直章館長)1階ドームシアターで、小樽潮陵高等学校(潮見台2)科学部地学班(熊谷直之顧問)1〜2年生7名が、同館学芸員の協力でプラネタリウム投影に挑戦。

 

 本番となった3月10日(日)、天文に興味のある約90人が、高校生が考えたオリジナルのプラネタリウム投影を楽しんだ。

 

 同館の柴野初音学芸員は同部地学班OGで、同校との交流がありプラネタリウムを使って学校祭で何かできればと、昨年の秋頃に同館で高校生が投影するイベントを企画し、これまで準備を進めてきた。

 

 高校生が自分たちでシナリオを考え、機械を操作してプラネタリウムの投影の挑戦は、同館にとっても初の試み。投影の楽しさや難しさを経験し、学びを深めることを目的とした。

 

 部員は3班に分かれ3つのプログラムを用意。⑴星座の歴史、⑵伝えたい宇宙のこと、⑶オーストラリアの夜空の旅を製作した。

 

 2月4日(日)に公開リハーサルを実施し、ここまでの出来栄えを確認してもらい、今日の本番に向け、操作やナレーターなど練習を重ねた。

 

 事前予約だったが、3プログラムとも各回早々と定員となった。16:00からのオーストラリアの夜空の旅の投影では、普段見えない南半球の星座も紹介され、来場者はオーストラリアの夜空を楽しんだ。

 

 天文に詳しい同館星空観望会ボランティアの西村さんは、「高校生がやっていると思えないほど丁寧で分かりやすく、話し方もすごくしっかりしていて、星の動かし方も急がずゆっくりで一緒に動いている気分になった。それぞれ生徒さんがやりたい内容を考えたと聞いた。これからも続けてやってほしい」と満足していた。

 

 同部・佐藤さん(1年)は、「この部活に入ってなかったら経験できなかったと思う。部員同士の絆も深めることができ楽しかった。機会があればまたやってみたい」と話した。

 

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