おたる水族館 春恒例アザラシが展示プールに引越し!

 おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)では、3月16日(土)から始まる通常営業に合わせ、昨年10月10日(火)に冬季の高波から避難していたアザラシを、春恒例となる夏期展示用プールへ引越す作業が行われた。

 

 引越したのはゴマフアザラシ19頭とゼニガタアザラシ7頭で、穏やかな引越し日和となった11日(月)10:00から13:00過ぎまで、トラックの荷台に移動用のオリを2つずつ積み込み、冬期プールと夏期飼育展示用の海を仕切ったプールを4往復した。

 

 例年よりも海獣公園周辺の積雪は多いが、水族館の春支度が所々で始まり、アザラシの引越しもその一環。

 

 ヘルメットとサロペット付きのカッパズボンで装備した飼育員らが冬期プールに入り、アザラシを優しく移動用のオリに誘導。

 

 スムーズに進むアザラシもいれば、反抗的なアザラシもいて、飼育員らを手こずらせる場面もあったが、順調に作業が進められた。

 

 夏期飼育展示用プール前でオリの扉を開けると、アザラシたちは腹ばいでプールまで移動し坂を滑り降り、5ヶ月ぶりに広々としたプールに戻り、安心した様子で泳いでいた。

 

 角川雅俊獣医師は、「例年通りではあるが、今年は雪が残ってしまい、今日も雪が降るかとハラハラしていた。若いスタッフも上手くできて良かった。

 

 目玉生物よりもいつもいる動物たちを良く観察すると、昨年とは違う新しい変化などに気付くことができる。新しく仲間入りしたワモンアザラシのミゾレ、夏にはイルカの出産もあり、それらも含めて楽しんでもらいたい。それぞれの季節により動物に変化が見られる。ぜひいらしていただきたい」と話していた。

 

 ◎おたる水族館(外部)

 ◎関連記事