北海道管楽器個人コンテスト金賞に小樽潮陵高・嶋田さん

 小樽潮陵高等学校(潮見台2)吹奏楽局(西村真顧問)の嶋田湧さん(1年)は、今年2月に開かれた北海道吹奏楽連盟主催北海道管楽器個人コンテストのクラリネット演奏で金賞を受賞。

 

 嶋田さんは、もともと好きなクラリネットの曲でウェーバー作曲「コンチェルティーノ 変ホ長調作品26」を演奏し、「冒頭がオペラっぽい曲で、気持ちを込めて演奏するよう心がけ、新鮮な気持ちで演奏できるよう努めた。

 

 こんなに良いところまでいけると思っていなかったが、頑張ったかいがあった。1人で大勢の前で吹く経験ができて良かった。部活動の練習も多かったが、この受賞を機に、これからはいろいろな曲に出会えるよう、1人の曲にも挑戦していきたい」と喜びを語り、更なる目標に努力を続けている。

 

 吹奏楽連盟が主催する大会で、同吹奏楽局が札幌地区代表に選ばれ、全道大会に駒を進めたことは初めてで、後志管内の高校生にも例がなく、1年生が地区代表に選ばれ全道大会に出場できたのも珍しいとのこと。

 

 西村顧問は、「素晴らしい。周囲の局員にも良い刺激となり活動の励みになる。ステージで演奏できた貴重な体験となり、みんなの手本となった」と栄誉を称えた。

 

 嶋田さんは、家族がアマチュアのオーケストラに入っている音楽一家に育ち、小さい頃からピアノを習いクラシック音楽に親しんでいた。

 

 中学1年生の時に吹奏楽部に入部し、トロンボーンを希望したが、希望する部員に譲り、クラリネットを始めた。

 

 最初は音を出せず苦労し、1年生の時はコロナ禍で部活動も休みとなり、毎日自主練に励んだ。2年生になると部活動も再開。徐々に音が出せるようになり、顧問の先生にもらったオーケストラ楽譜を吹けるように練習。高校生になってからは、クラリネットの先生に個人指導を受けているという。

 

 今年1月に開催された同コンテスト札幌地区大会で、嶋田さんを含む28名が各学校代表として出場。高等学校の部で金賞を受賞し札幌地区代表に選ばれた。2月の全道大会では、札幌地区を含む道内11地区11名が出場し4名が金賞を受賞した。嶋田さん個人での金賞は3つ目となる。

 

 「同じ曲ばかりを練習していると飽きてしまい、新鮮な気持ちを保つようにした」と話し、「今後は、来年度の夏の吹奏楽コンクール(団体)に向けて頑張り、何よりも勉強との両立も大変でそこも頑張りたい。楽器の材料に関して研究する大学へ入って勉強したい」と笑顔で話した。

 

 ◎北海道吹奏楽連盟(外部)