令和5年度地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業DMO枠で優秀賞

 北海道と公益社団法人北海道観光振興機構の共同事業である、令和5年度地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業DMO枠で、2022(令和4)年10月に登録した一般社団法人小樽観光協会(西條文雪会長)の歴史的建造物の再利用・小樽能楽堂&公会堂におけるナイトタイムコンテンツの開発が、採択された8事業の中から優秀賞に選ばれ、4月19日(金)に小樽市役所(迫俊哉市長)で報告会が開かれた。西條会長と徳満康浩専務理事・須藤観光振興室長が出席し概要を説明した。

 

 この事業は、受入体制の整備、満足度の高い観光地づくりを推進し、交流人口や観光消費の拡大に繋げ、地域経済の活性化を図ることを目的としている。

 

 滞在型観光は市にとって成長戦略のキーポイントで、公会堂と能楽堂の歴史的建造物2つを、滞在客増加を目的に、ナイトタイムコンテンツとしてインバウンドを視野に展開。観光客があまり行くような場所ではない歴史的建造物にスポットを当て、ナイトタイムの楽しみ方を提案したことなどが高く評価された。

 

 過去にライトアップはあったが、色のついたライトアップ・能Bar・能カフェ・能楽堂ツアー、日英対応ウエブページ制作によるプロモーション、能楽堂を活用する事業として、日本舞踊とデジタルアート公演を堪能した「和の幻想と現代を万代(よろづよ)に語りつがへと」などとの連携を図るなど、多くの人々が足を運んだ。

 

 迫市長は、「外国人観光客にも喜んでもらい、有効に使ってもらいたい」と話し、西條会長は、「光が当たっていなくて、掘り起こしたところに価値があり、もっとPRしたい。民間が持っていた能舞台があり、小樽の貴重な建物で能カフェも良かった。今年は改修工事があるので、完成後はいろいろな企画に協力してやっていきたい」と話した。

 

 ◎(DMO枠)令和5年度地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業企画競争結果(外部)

 ◎関連記事