朝里川の桜咲く季節に合わせて、あさりアートフェス2025が、5月10日(土)から新光南会館(新光5)で開幕した。アートで身近な人や地域を元気にしたいと、2021(令和3)年から始まり今年で5回目となった。
今年は、地域住民を対象に一般公募による自由テーマの作品展「巷の巨匠展」を開催。一般出品作家45名・特別出品作家1名・賛助出品作家5名が、絵画・書・絵手紙・手工芸・切り絵・籐工芸・造形・レジンアートなど約70点を展示している。
初日の10日は開幕を祝うテープカット等が行われ、佐々木秩実行委員長が、「5回目となり、随分地域の皆さんに親しんでもらい嬉しく思う。5年間の成果で、仏像群は札幌からの友情出品や、外国の方・中学生など、ジャンルも多様化しレベルも上がっている。来年は自分も出品したいと思ってもらえるようなアートフェスになれば」と挨拶した。
同地区在住の現代美術家・阿部典英氏は、「温かい雰囲気をいつも作ってくれている町で、協力させてもらっている。ここに出された作品は100点満点。美術には答えがない。自分で考えて作ることが答えで、一点一点に反映されている作品が会場に沢山ある。自分も描いてみたい、やってみたいに繋がれば非常にうれしい。小中学生が見に来てくれて、私たちがやるよと力に繋がるよう期待する」と述べた。
戦争をテーマにした阿部氏の平面作品3点には、使用済みのコーヒーフィルターと出し殻を素材に、「怒り・悲しみ・戦い・死・墓」などを表現している。
また、今回販売されているTシャツのデザインになった押し葉で描いた蝉の原画も展示され、散策中に拾い集めた落葉や種を使用した葉っぱによるコラージュ作品が並んでいる。会場中央には、ドングリや木の枝などで作った虫などクラフトも展示され、阿部氏の作品を間近で鑑賞する貴重な機会となっている。
佐々木恵美子さんは、朝里中学校元森校長に教わった、北欧フィンランド生まれのヒンメリをアレンジした壁飾りを一般出品で初出展し、「場所も取らずに時間がある時にできる手工芸品」と、楽しみながら制作しているという。
開幕したばかりの会場には、大勢の地域住民らが来場し、知人の作品を鑑賞していた。
また、共催の小樽・朝里のまちづくりの会が、朝里川遊歩道桜並木&百想園ウォーキングマップ(600部・A4サイズ両面フルカラー)を5月1日(木)付で発行。
11:00からは同会・花部会の高野るみさんのガイドで、20種類の桜を愛でながら90品目の紫陽花の見本園の百想園を散策した。
あさりアートフェス2025 5月10日(土)~18日(日)10:00~16:00
朝里南会館(新光5) 入場無料
◎関連イベント
桜ガイド 11日(日)・17日(土)・18日(日)11:00〜11:30 雨天中止
あじさいガーデンテラスカフェ 10日(土)・11日(日)・17日(土)・18日(日)10:00~13:00
段ボールつみきコーナー 10日(土)・11日(日)・18日(日)・17日(土)10:00~15:00
らくがきコーナー 11日(日)10:00~13:00、17日(土)10:00~15:00
阿部氏と一緒に落葉を使ってコラージュ作品を作るクラフトチャレンジ 11日(日)10:00~13:00、17日(土)10:00~12:00・13:30~15:30。
朝里遺産の会による朝里・新光の歴史や自然を語る夕べ 15日(木)16:15〜
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