7年ぶり800万人超 令和6年小樽市観光入込客数

 5月28日(水)11:00から小樽市長定例記者会見が、市役所(花園2)2階市長応接室で行われ、2024(令和6)年度全期観光入込客数等が報告された。

 

 2024(令和6)年度小樽市における観光入込客数は、1960(昭和35)年度から統計を開始し 2017(平成29)年度以来、7年ぶりに800万人を突破。前年比106.0%の806万8,800人となった。最高記録を更新した1999(平成11)年度の972万人超には届いていない。

 

 宿泊客数は2年連続で過去最多を更新。外国人宿泊客数も1963(昭和38)年の統計開始以来の最高値で、前年比132.6%の28万2,688人を記録。韓国・台湾・中国など東アジアからの来訪が中心だった。

 

道外客は前年度比112.4%の335万3,500人、道内客も前年比101.9%の471万5,300人と回復が継続している。

 

迫俊哉市長は、「コロナ禍の反動や円安の傾向により日本全体で外国人観光客が増加。第3ふ頭周辺の再開発事業、映画やドラマの聖地巡礼、SNSで雪や海の様子を配信した結果で、7年ぶりに800万人超えたことは嬉しい。クルーズ客船・歴史・海・みなとの小樽の強みをしっかりと発信し、観光客やクルーズ客船の誘致に取り組み、地域全体の活性化に繋げたい。課題だった通過型から滞在型観光に移行しつつあり、さらなる着実な移行を期待している」と述べた。

 

 40歳以上(女性20歳以上)の小樽市民を対象としたたるトク健診については、すでに、2025(令和7)年度版小樽のけんしんまるわかりブックを新聞折り込み等で配布して周知を図り、受診促進キャンペーンも実施している。

 

 2019(令和元)年度19.6%の健診率が、2023(令和5)年度で34.4%の上昇、2024(令和6)年度はさらに上回る予想で、国の目標の受診率60%に近づけたいとし、生活習慣病の改善・健康寿命を延ばすために健診を勧めたいとした。

 

 ◎小樽のけんしんまるわかりブック(外部)

 

 2029(令和11)年度春の完成を目指していた新総合体育館整備事業(総事業費91億6,700万円)の総合評価一般競争入札の質問に、5月1日~9日の受付期間までに参加を表明する者が無かったため、入札手続きを見送った件については、「各地で同じような事例がある。前に進めたかったが、参加者がいなくて残念。その背景に何があるか、説明会に参加した企業や問合せをもらった企業・大手ゼネコンも含めて、6月中にヒヤリングを実施し7月初めにはまとめ、検討チームを発足したい。利用者の意見を聞きながら、将来世代に過度な負担も残せない」と応えた。

 

 2029(令和11)年春の完成が、増額した場合は2029(令和11)年下期の約9ヶ月遅れで、規模縮小となれば、2030(令和12)年上期の約15カ月遅れに先送りされる見通し。

 

 ◎小樽市長記者会見記録令和7年5月28日(外部)

 ◎小樽市長記者会見記録令和7年5月28日(YouTube)

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