72回目の小樽チャーチル会展 自信作51点

 1953(昭和28)年に設立された小樽チャーチル会(高橋晟代表)が、年1度の集大成となる72回目の作品展を、5月28日(水)~6月1日(日)に市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーと市民ギャラリー1で開催している。

 

 同会とは、「気晴らしに絵ほど良いものはない。未だやったことがなければ、是非ためしてごらん・ ・ ・ ・ ・ 絵を描き出せば上手も下手もない」の、サー・ ウィンストン・ チャーチル元イギリス首相の言葉を教えに、同会会員は年2回集まるだけで、好きな絵を自由に楽しく、それぞれが切磋琢磨し、年1度の作品展に向け作品を制作している。

 

 今回は、市内在住の作家10名が一同に集い、自由なテーマでそれぞれが得意とする風景や静物・人物などを、水彩・油彩・アクリルで描いた自信作51点を展示。

 

 29日(木)の当番・八幡郁子さんは、黒ガレイや砂ガレイを細かく観察して描き、主に静物を得意としている。

 

 同じ当番の柴田美千子さんは、犬の絵を描きたくて絵を始め、愛犬のシェパード犬を丁寧に描き、「ねえ早く来て」と犬の気持ちをタイトルにした作品や、美国の海やつの島大橋の夕日などの風景も出展し、「皆さん個性があって自由に描きたいものを描いている。

 絵は日常の暮らしにも繋がり、使いたい色にするために頭で考えて色を混ぜたり、指先や腕も使うことで健康にも良く、完成すると達成感もあり自分も満足する。サークルに入ると仲間と会話ができ心身ともに健康に良い。ぜひ会場でご覧いただきたい」と話した。

 

 小原未知世さんは今年も桜の作品が中心となり、「満開の桜」など会場を華やかにしている。鎌田順子さんは、小樽昭和通りや夜明けの銭函海岸、北運河など小樽の風景を描いた作品が印象的。

 

 また、会場正面の庄谷真理さんの作品は、F80に描かれた「白樺の道」で臨場感があり、見覚えのある風景などが並び、早速訪れた来館者は、バラエティに富んだ作品をじっくりと鑑賞していた。同会では、現在会員を募集している。希望者はメールで。

 

 小樽チャーチル会展 5月28日(水)~6月1日(日)10:00~17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー1 入場無料

 ◎アーティストバンク〜小樽チャーチル会(絵画)(外部)

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