2005(平成17)年4月に設立された小樽市高齢者懇談会「杜のつどい」(稲穂2・星功会長)が、今年で20周年を迎え、会員50名が出席して、5月30日(金)10:30から杜のひろばで記念式典と懇親会を開催した。
同会は、高齢者が生きがいを持ち、元気に暮らせるまちづくり、生きがいや賑わいの創出と市民の交流と連携を目指し、お互いが助け合う街に、すべての世代の人が生き生きとする文化を次世代に継承し、住み良い社会づくりの貢献を目的として、会員数348名でスタート。2007(平成19)年に529名、2009(平成21)年には608名となり、その後600名台が続き、2015(平成27)年に最多の753名に。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020(令和2)年には432名に減少し、コロナ禍はさらに300名台に。2024(令和6)年で361名となり、多い時の半数に減少した。財政的にも会員数でも厳しい状況が続き、仲間を増やすことを課題としている。
市から3年間200万円の助成があり、2005(平成17)年4月には、脳力アップ教室・バルーン制作・料理教室・お菓子づくり・パソコン教室などの講座を開講。
星会長が、「高齢者を狙った詐欺が増え、日本有数の高齢者のまち小樽も狙われないように、杜のつどいに来て訓練してもらいたい。会数が減少してしまったが、コロナ前に戻るよう小樽の憩いの場所にしたい。40余りの講座を一生懸命盛り上げて継続していきたい」と挨拶。
上石明副市長は、「20年を迎えたのもスタッフの皆さんの努力の賜物。敬意を表する。杜のつどいの活動は、先駆者的活動の幅を広げられるよう力添えをいただき、30年40年と続けられるよう願っている」と述べた。
同会・釜野春代副会長は、20年の歩みを説明する中で、「2014(平成26)年に創立10周年を迎えた時も、記念行事と式典・祝賀会を実施。この時、会員が思い出の布を持ち寄り、それを使ったタペストリーを作成。本日も受付前に展示した」と、紹介した。
現在、2005(平成17)年から20年継続会員は9名。翌2006(平成18)年からの継続者は12名。20年継続講師は、若西カナ子さん・本間正一さん・奥平和子さんの3名のみ。
創立から20年継続会員で市民後見人講座・脳力アップ教室・国語の時間の講師を務める若西さんは、「脳力アップ教室は20年間講師を続け、現在ぬり絵を担当。2020(令和2)年に新型コロナウイルス感染症が拡大し、活動が停止し会員数も収入も減り、持ち堪えられように皆さん努力してきた」とこれまでを振り返った。
音楽療法士の笠原祐子さんが講師となり、懐メロの青い山脈や童謡のふるさとなどを歌って、余興の時間や懇親会が行われ、楽しいひと時を仲間と過ごしていた。
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