おたる水族館駐車場を無料開放し、6月7日(土)・8日(日)に小樽祝津前浜で、おたる祝津にしん・おタテ祭り2025が開かれ、大勢の家族連れが訪れホタテ釣りや炭焼きおタテ・にしん焼きを堪能した。
祭り関係者20名が出席し、祭壇が設けられた会場で、小樽稲荷神社の木村文彦宮司が大漁安全祈願祭を行い、引き続きオープニングセレモニーが開かれた。
同会・松岩一輝事務局長は、「今年からは、海を知る・考えるおたる海の学校ブースや、ゴールデンカムイのロケ地の中出張番屋に小道具を展示した番屋巡りツアーは大盛況。市民・観光客に楽しんでもらうイベントに少しずつ成長した。2日間楽しんでもらいたい」と挨拶した。
迫俊哉市長は、「年々ボリュームアップし、祝津地区の水産業は小樽の産業を支えている。にしん御殿・水族館・青山別邸・鰊御殿など、沢山の資源により小樽観光を支えている地区で、小樽市にとっても重要な産業。海域の変化にも注視し、持続的な漁業・水産業を皆さんと考え、合わせて祝津地区の観光振興にもしっかりと取り組みたい」と述べた。
おたる水族館や小樽市漁業協同組合の協力でニシン幼魚の放流式が行われ、約500匹の幼魚を参加者がバケツで運び海に放した。
生憎の雨が降り出し、おたる潮太鼓保存会の打演は、テントの中からとなったが、まつりを祝う太鼓の音色が会場に響き、来場者を楽しませた。
祝津のうまいもんが大集合する祝津海産市場即売会や、浜のかあさん特製のおタテ汁・プチ群来丼、ホテルノイシュロス小樽特製のしりべしコトリアードやにしん群来バーガー、青塚食堂とマリーナ食堂でイベントのみの祝津特製シーフードカレーが販売された。
イベントの目玉となるにしん焼き(1尾300円)は、各日限定500尾を用意され、提供4回の1回目の整理券配布に長蛇の列ができた。
11:30になると、本部テントでにしんの配布が始まり、炭焼き台がセットされた特設会場で次々と焼かれ、香ばしい香りが漂った。
札幌から訪れた家族連れは、「昨年も来て楽しかったので今年も参加した。にしん焼きやタコも購入し、カレイやホタテの稚貝の詰め放題とホタテ釣りも体験。ぜひ来年もまた来たい」と祭りを満喫していた。
各日2,000個限定の炭火焼きおタテ(300円)が順次提供されると、焼きたてを頬張る人々の姿が見られた。キッチンカーもぐるりと並び、おタテオリジナルメニューを提供し祭りを盛り上げていた。
祝津では水族館や歴史的建造物があり、水産庁が推奨する海業を活用する事業で盛り上げたいと考え、今夏開講を予定している、海を知る考える「おたる海の学校」のブースは、プロモーションを兼ねて初参加。今回は、ホタテ釣り・イソガニ釣り体験や、ホタテ食育体験・海辺の工作体験・家族ヨットスクール体験を実施。
小樽海上保安部は、同祭りに合わせて日和山灯台の一般公開を開催。11:30過ぎには、同部のヘリコプターを展示飛行させ、観客を喜ばせた。13:30から航空機が展示飛行された。
自衛隊札幌地方協力本部小樽地域事務所4名と海上自衛隊余市防備隊7名が対応し、「自衛隊を身近に感じて欲しい」と初参加。結索(ロープを結ぶこと-)体験や、グッズの配布、制服試着体験、缶バッチ釣りなどを実施し、多くの来場者が訪れていた。
祝津の海産物や食事券、ニンテンドーSWITCHなど豪華景品が当たる祝津おタテくじ(抽選会)も行われた。
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