能舞台の華関連 朗読と琵琶 源氏物語葵 

 市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室で開催中の「能舞台の華 能画―松野奏風・松野秀世と能面―外沢照章の世界」関連事業で、6月7日(土)に開催予定の「朗読と琵琶 源氏物語―葵」のリハーサルが、6日(金)14:00から展示会場で行われた。

 札幌を拠点に活動する、女優・堀きよ美氏と薩摩琵琶奏者・黒田拓氏のユニット水鏡が出演する関連事業は、3月にも実施され大変好評だった。

 

 今回2回目となる紫式部作「源氏物語」9帖「葵」は、54条の巻名のひとつで、能舞台にも良く起用され、同展の松野秀世氏展示作品「葵上」や、外沢照章氏の「能面・般若」にちなみ「葵」の朗読を企画。

 

 堀氏の物語の光景が浮かぶ朗読に、黒田氏が奏でる琵琶の音色が重なり、観客は平安時代にタイムスリップした。

 堀氏は「同館で能の展示をすることにあたり、私たち水鏡が特別な展示をしていると、応援できることになれば」と話し、黒田氏は「音の響きは、当時の琵琶と変わらない音色だと思う。いにしえの世界感を感じてもらいたい」と話した。

 

 1時間ほど続いたリハーサルに遭遇した来館者は、源氏物語の世界を楽しんでいた。

 

 ◎特別展Ⅰ「能舞台の華 能画~松野奏風・松野秀世と能面~外沢照章の世界」(外部)

 ◎関連記事