日本舞踊・琴・書に挑戦!小樽在住外国人日本文化体験会

 小樽市と小樽市文化団体協議会が主催し小樽ユネスコ協会の共催で、6月29日(日)9:30から生涯学習プラザ(富岡1)で、市内在住または在学する外国人を対象に、日本文化に対する理解を深めてもらおうと、日本文化体験会を実施。9カ国・28名が参加して3つの日本文化を体験した。

 迫市長が、「小樽には1,000人を超える外国人が住んでいる。日本の文化を知ることは大変貴重で、小樽で沢山経験して学び、小樽で充実した生活を送ってもらいたい」と挨拶した。

 

 書道は小樽書遊会他(池田憲亮氏)5名、琴は小樽三曲会他(平川萩寿恒氏)10名、日本舞踊は藤間流扇玉会(藤間扇玉会主)9名が講師となり、3グループに分かれた参加者は日本文化を体験した。通訳は、小樽ユネスコ協会の星功さん・外園知代さん・井上聖子さん。

 ふれあいホールで行われた日本舞踊では、挨拶の仕方や歩き方・扇子の持ち方を学び、楽曲「さくらさくら」に合わせて踊りを覚えた。扇子を使い、桜の花のつぼみ・花が開く・花びらが舞う様子の表現を、説明を聞きながら覚えた。

 

 第2学習室には12台の琴が用意され、1人ずつ琴の前に座って講師から直接アドバイスを受けながら琴を弾いた。

 こちらも練習曲は「さくらさくら」で、平川氏の手本を聞きながら練習し、初めて琴に触れる人が多かったが上手に弾けていた。

 

 第6学習室の書道体験は、最初に池田氏の書道パフォーマンスが披露され、次に基本となる三・小・人・日・川・十・同の書き方の説明があり、手本の中から漢字を選び半紙に筆を使って書いた。練習後は、色紙に好きな漢字を書いて持ち帰ることもできた。

 

 台湾から来日の志華さんは「楽」と「花」を、学生の頃に書道の経験があった同・雅君さんは「桜」を色紙に書き、上手に書けて満足した様子だった。

 

 株式会社三栄工業に勤務するディネス・ガヤンさんは、小樽に来て1年で初めて体験会に参加し、「3つの日本文化を体験して、琴が一番難しかったように思うが、今日はとても楽しかった」と話していた。

 

 最後に合同発表会が実施され、平川氏と参加者代表の琴演奏に合わせ、日本舞踊「さくらさくら」を踊り、参加者同士が体験の成果を発表し合った。

 

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