大渡卓と近藤満子二人展 小樽美術館で開催

 大渡卓さんと近藤満子さんの二人展“SoNoGo展”が、7月21日(月)まで市立小樽美術館(色内1)市民ギャラリー1で開催している。

 メンバー6名の名前の一字を取った芸術家グループ「百寿満卓光信展」で20年間活動し、メンバーが亡くなったことをきっかけに、2018(平成30)年に3名で同展をスタート。コロナ禍で活動できなかったが、2023(令和5)年に現在の2名で3回目を開催し、今年は二人展となった。

 

 それぞれに得意な分野で取り組んだ大渡さん10点・近藤さん13点の多彩な作品を展示。早速、楽しみにしていた知人・友人らが鑑賞に訪れていた。

 

 大渡さんは、色鉛筆で描いた外国人の女優と男性画家たちの生き方を振り返りながら描いた肖像画作品と、20年前に描いた作品や11日(金)に完成したばかりの「観音菩薩」、鉛筆画で描いた興味のあるモデルガンを発表した。

 また、軽音楽をイメージした「POP」や万葉集をイメージした「takigawa」、潮まつりをイメージした「festival」を貼り絵で表現。

 

 今回の案内状も、酒好きでウイスキーに詳しい大渡さんならではのイギリスのアイラ島のラフロイグ蒸留所を描いたものを使用。

 

 「生けるのも描くのも花が好き」という近藤さんは、花をテーマに、グラデーションが綺麗なアジサイやヒマワリ、シャクヤクを描いた絵画作品や、作品の物語に合わせ「外連」・「夜咄」・「花筏」・「風流」・「異国」とタイトルを付けた帯や床の間にある書院障子を使ったタペストリーを発表。

 花を詰めたフラワーボックスやツルウメモドキを編んで籠を作り造花を飾った作品「ウエディング」は、華やかさと幸せを願う気持ちが表れている。

 

 大渡さんは、「ちまちま作品作りを頑張っている。ぜひ会場でご覧ください」と来場を呼びかけた。

 

 第5回SoNoGo展 7月16日(水)~21日(月)10:00~17:00(最終日15:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1 入場無料

 

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