小樽おもてなし認証推進協議会(穴沢眞会長)は、7月17日(木)13:30から小樽芸術村旧三井銀行小樽支店(色内1)を会場に、2025(令和7)年小樽おもてなし認証式を行った。
同協議会が運営する小樽おもてなし認証制度は、2024(令和6)年から始動した地域独自の取り組みで、小樽を訪れる観光客の満足度を高め、おもてなしの視点からも稼ぐ観光へと繋げていくことが目的。
小樽らしさを強みに顧客体験価値を高められるサービス提供者が取得でき、今年は春に各種審査を経た8事業・11施設が取得。
セルフチェックシートで、20項目のうちすでに実施している取り組みが15項目以上該当していることを確認し、お客様満足度調査(覆面調査)を行い、サービス業種別のスコアが全国平均点を上回っているなどをクリアした施設が認証対象となる。
穴沢会長は、「今年2回目で8事業者・11施設が対象となり、着実に広めつつあり大変嬉しく思う。小樽と言えば観光のまち。観光と言っても流れが変わってきている。さらに、ストーリー性を足すことが重要となる。小樽に来た時に立ち寄った店の方から一言いただけると、ストーリー性の中にさらにおもてなしの心が加わりストーリー性が輝く。おもてなしは、観光のソフト面の強化になり、さらにおもてなしを広めるよう尽力したい」と挨拶した。
公益社団法人北海道観光機構事業企画本部・生川幸伸部長は、「日頃より世界から訪れる観光客の方々に、第一線で接客をしている皆さんに敬意を表する。小樽市内は、昨年2024(令和6)年度入込客数800万人超え、かつ宿泊客数100万人に届く実績を持っていると認識。
今後世界の予想では、2030(令和12)年には20億人に届くと言われ、世界から沢山のお客さんが小樽にも来られる。この取り組みは一過性ではなく、持続可能な今後も地道な活動を継続してもらい、道内の先駆的な事例として、他の地域の模範となるようなリーダーシップを取ってもらい、価値の向上に結びつけばと思う」と述べた。
北海道中央バス株式会社小樽バイン・坂田健一店長は、「小樽バインは、1996(平成8)年にオープンし来年30周年となり、この節目がある時に受賞できとても嬉しく意義が深い。歴史的建造物を使用し、まさに小樽の歴史を感じさせる。スタッフ一同、お客様におもてなしの心を持って接することで、外観だけでなく内面も小樽を代表するレストランとして営業を続けたい」と決意を新たにした。
同協議会運営審査委員会・濱田剛委員長は、「今回のエントリー事業者の特徴として、ミーティング・日頃の対話・組織内のコミュニケーションが円滑で、お客様はもちろん、スタッフも大事にし、スタッフも自覚できていて覆面調査も安定している傾向。
全体としては、おもてなし認証のプロセスを通じて、自分たちの取り組みの確認と見直しを行い、認証制度の価値を見出している印象が見受けられ、これこそがこの制度の目指すところで、改めてお礼を申し上げる」と審査講評を述べた。
14:45からはおもてなし力向上セミナーが開催された。
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