小樽日本画協会(上田入子代表)が、7月16日(水)~21日(月)に市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー2で、これまでの集大成となる第45回小樽日本画協会展を開催している。
日本画を中心に水墨画・仏画・漫画など幅広い表現方法を持つ、小樽出身の画家・本間聖丈氏(1922~2004)は、1958(昭和33)年から小樽市展委員を務め、1946(昭和21)年に創立された同協会に1960(昭和35)年に入会。長年同会主宰を務め、後進の育成や新しい挑戦など、日本画界を牽引してきた。
高齢化に伴う会員の減少で、今回の45回目で一度区切りをつけようと最終回を決め、本間氏の同館収蔵品でひと際目立つ「蝦夷錦」など3点を展示し、会員5名の作品と合わせ23点を展示。
小梁川貴子さんは、「山魁」F100 号、「初夏」・「湿原」・「真夜中の森」の3点ともF130号の4点を発表。工藤景子さんは、思い出の1点となるはまなすの実を描き、金粉をちりばめ軸装2作目の軸仕立の「はまなす」を出展。
1988(昭和63)年に入会した上田代表は、「本間聖丈先生に出会わなければ日本画を描いていなかったかもしれない」と、同氏の存在は大きく、これまでの日本画の指導にあたっていた師匠の功績を振り返った。
得意なサバが群れる様子を描いた新作の「魚群」をはじめ、これまで描き続けてきたほうの木の1年や夜の向い山の景色を描いたものなど6点を出展し、得意とする世界で最終回をまとめている。
同代表は、「小樽日本画協会の区切りの年となり、力作が沢山出展されている。ぜひこの機会に御覧いただきたい」と来場を呼びかけた。
第45回小樽日本画協会展 7月16日(水)~21日(月・祝)10:00~17:00(最終日16:30)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー2 入場無料
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