中沢乳業北海道株式会社・末武勉代表取締役会長(85)から、小樽市(迫俊哉市長)へ1千万円の寄附の申し出があり、8月1日(金)13:00から寄附に関する感謝状贈呈式が行われた。
小樽市に生れた末武さんは、緑小学校・住吉中学校・潮陵高校・小樽商科大学と、16年間小樽で過ごし、学生時代に多くの人々に支えられて進学したからと、奨学生に役立ててほしいと1千万円の寄附に至った。
小学校3年の秋に突然父親を亡くし、間借りしていた家の近くにはバイオリン教室を開いていた迫市長の実家があり、小学4年生のある日、バイオリン教室から聞こえる音色に魅かれ、窓から覗いていたら市長の父親に出会い、バイオリンを貸してもらい3年間無料でバイオリンを教わった話を語り、「この出会いを機に、性格も変わり友だちも増え、人生も変わり今がある。小樽の皆さんに支えられ助けていただいたささやかなお礼」と感謝した。
迫市長は、「父親の話が聞けて嬉しかった。末武さんの思いに沿う形に、学業に頑張っている人を応援する奨学資金基金に、まずは収めさせてもらいます」と感謝した。
小樽市奨学資金基金を財源に、小樽市奨学金として高校生に返済の必要がない奨学金を支給する制度があり、経済状況が厳しい高校1~3年生の進学に役立ててと、1人5万円ずつ70人に配布している。毎年350万円ずつ使われ、寄附によって成り立っている基金で、1人でも多くの就学を支援するため寄附を募っている。
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