小樽水彩画会(三留市子会長)の第77回小樽水彩画会展が、8月6日(水)~11日(月・祝)に、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開かれている。
1948(昭和23)年に設立された同会は、毎月例会を開き、それぞれに作品を持ち寄り講評し合い、自分では気づかない点を指摘され、次の作品づくりに生かしている。
今回で77回目の作品展と歴史が深く、小樽を拠点に長年描き続ける水彩画家16名の会員全員が人物・風景・静物など様々なテーマで、色鮮やかな水彩画58点を出展し、見応えのある作品展となっている。
先日個展を開いた河合幹夫さんも会員で、画面いっぱいにピンク色に染まる能取湖のサンゴ草と釧路湿原の4点を出展。可愛らしいピンク色が印象的で、河合さんは「実物よりもちょっとひと工夫して描いた新作」と話した。
初日当番を務める浅沼隆さんは絵を始めて10年。6年前に13歳で亡くなった愛犬を入れた3点を発表。案内状のハガキの絵も同氏の愛犬が描かれ、愛犬への愛情がひしひしと伝わってくる。風景よりも人物が得意で、どの作品も丁寧に描かれている。
飼い猫を繊細に描く湊俊子さん、ソーイングの八幡郁子さん、運河をはじめ港の風景が得意な三留代表、湿原の早春など風景画3点を出展し、どの作品も臨場感に溢れている久野省司さんの作品など、どの作品も透明感のある色合いで繊細に描かれ、水彩画ファンを楽しませている。
この機会に多くの人に水彩画を楽しんでほしいと来場を呼びかけている。
第77回小樽水彩画会 8月6日(水)~11日(月・祝)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)多目的・市民ギャラリー 入場無料
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