丹後和紙でしおり作り 小樽フェリーターミナル

 新日本海フェリー(小樽―舞鶴間)内や小樽フェリーターミナル利用者に、京都府中丹広域振興局(福知山市・舞鶴市・綾部市)主催のオリジナルしおり作りの無料体験会が開かれた。

 京都府の西北部にある夜久野町は、1300年もの歴史を持つ漆掻き技術が残る町で、京都府唯一の国産漆の産地で、1991(平成3)年には、丹波の漆かきとして京都府無形民俗文化財に指定。

 

 今回は、同じ福知山市の伝統工芸のひとつ、手すきの丹後和紙と貴重な丹波漆を使って旅の思い出作りにと企画。

 福知山市の平岡明子やくの木と漆の館館長ら3名が講師を務め、8月20日(水)と22日(金)は、舞鶴ー小樽間の新日本海フェリー内で、21日(木)は小樽フェリーターミナル(築港7)2階売店横の特設会場で、京都伝統工芸の丹後和紙と丹波漆を使って、京都の伝統産業の周知と中丹地域への観光周遊促進を図るために行われた。

 

 20日(水)は定員30名を超える乗船客が参加。21日(木)は特設会場に上川町から小樽に旅行に訪れた親子ら33名が参加。

 参加した父親は、「しおり作りは初めて。普通に塗るのと違ってステンシルで描き楽しかった」と話し、娘は、魚の形を虹色に仕上げ気に入った様子だった。大阪から参加した女性は、「子どもにプレゼントしたい」と制作していた。

会場には漆の木を展示し物品販売も行われていた。9月にはお茶体験のイベントを予定している。