北海道済生会主催「小樽くらしたい共生フェス」が、9月7日(日)10:00~16:00、ウイングベイ小樽(築港11)1階の済生会ビレッジや5番街3階ヲタル座ほかを会場に、年齢・性別・障がいを問わず共に生きる「共生」をテーマに多彩なイベントが開催された。
全会場を回れるようにスタンプラリーを行い、イオン駐車場キッチンカー全店使用可能300円割引券と共生ワクワクグッズが抽選で100名にプレゼントされた。
2021(令和3)年からは隣接する商業施設と連携し、誰もが自分らしく活躍できるまちづくり「ウエルネスタウン構想」事業を推進し、2023(令和5)年には、小樽市と地域共生社会実現に関する包括連携協定を結び公民連携により事業を展開中。
ネイチャーチャンバーステージでは、市内中高生吹奏楽部による演奏会や海外留学生による民族舞踊、ちびっこダンス発表会などが行われ、大勢の観客が音楽やダンスを鑑賞した。
また、みらい共生マルシェでは、体験ブースを通じて、小樽の健やかな未来を地域以外の団体と考え、未来創生のアクションに繋げた。
NPO法人Social Chage Agency(東京都)と開発を進めるAI相談アプリ「まるっと」体験会ブースを開設。日常生活での困りごとから専門知識が必要な生活保護や介護保険・社会保障制度などAIが答えてくれる相談アプリを開発中で、完成は12月末を見込んでいる。
どんな障がいをもっていても、地域社会の一員として自分らしく生活できる社会をめざしている、岐阜県より和光会グループ(88事業所・職員1,900人)も参加し、地元ではいつも人気の地元企業から出た余り布を使ったホイッスル作りの体験ブースを設置。
熊よけや遭難時に居場所を伝えるなどに使える、簡単でカラフルなホイッスルが完成でき、小樽市民も珍しいと参加していた。
NECソリュージョンイノベータのロボットと楽しめる未来のブースが開設され、小学生を対象にプログラミングを体験させた。
使用済の牛乳パックを再利用し、マリーゴールドやニンジン、ワインに使用したぶどうの出し殻などで染めて作った封筒やポチ袋の販売ブースなど、会場はステージを鑑賞する人・体験する人・買物客で混雑が続いた。
1番街4階特設会場では、小樽人権擁護委員協議会による気になる人権パネル展が開催され、人権イメージキャラクターのまもる君とあゆみちゃんが登場。
小樽市保健所健康増進課では健康意識を高めようと「健康づくりクイズラリー」や啓発物を配布、行政相談員のコーナーでは市内の行政相談員3名による、広報物の配布・行政相談制度や行政相談員のPR・相談受付も行った。
塩谷福祉会・ステップアップおたる・小樽四ツ葉学園・北海道宏栄社など7事業所による利用者が、丹精込めて制作した手芸品や手作りぞうきんなどを販売。
ボランティアによる炊き出しの試食会の行われ、屋外でレスキューキッチンを使用して豚汁を作り、アルファ米を使ったわかめご飯(非常食)とカルシウム入りのミルクスティック(非常食)の試食100食を振舞った。
市内の女性は、「ひとり暮らしなので何かあった時にと、乾パンと羊羹を非常食に用意している。豚汁は少ししょっぱいけど美味しかった」と話していた。
◎関連記事