小樽市総合博物館本館(手宮1)敷地内で、9月14日(日)9:30~16:00に第19回小樽クラシックカー博覧会が開催された。
歴史的建造物が立ち並ぶ会場にクラシックカー76台が集結。1年に1度の恒例行事に、年配の人は若き日を思い出し、若者は憧れのクラシックカーを間近で見るチャンスとなり、老若男女が訪れじっくり鑑賞していた。
森田一史実行委員長は、「今回は戦前の車3台が見どころ。来年は20回目の節目となり、盛り上げていきたい」と話した。
株式会社ニトリホールディングスと公益財団法人似鳥文化財団と学校法人北海道科学大学の包括連携協定の一事業の「ニトリクラシックプロジェクト」から、3台のクラシックカーを機関車庫前に展示した。
会場の中で最古の1926(大正15)年T型フォード(フォード・モーター・ブラック)を左端に、小樽芸術村保管されている1939(昭和14)年ロールス・ロイス社開発製造の高級車ロールスロイス レイスを右端に展示。
真ん中の1929(昭和4)年A型フォード(フォード・モーター・ブルー)はガソリン車で、現在のクラッチ・ブレーキ・スロットル・ギアシフトなど、フォードが標準的なドライバーコントルールを初めて搭載した車両で、同大T型フォード再生プロジェクト・藤田直也代表や同財団の木村豪人副支配人も常駐し、来場者の質問等に対応していた。
日産スカイライン・ブルーバード・セドリック、TOYOTAでは、セリカ・コロナ・カリーナ、スバルのてんとう虫の愛称で親しまれていた360など、名車がずらりと展示され、大勢のクラシックカーファンの心を癒やしていた。
車両が展示された会場を1909(明治42)年製造の蒸気機関車アイアンホース号が乗客を乗せて運行し、クラシックカーと合わせて写真撮影を楽しむ来場者の姿が見られた。
16:00にクラシックカーが退場のため走行する姿も必見で、ファンは名残惜しそうに帰っていく車を見送っていた。
市内在住の学生は、「2回目のクラシックカー博覧会で、2、3時間かけてじっくり楽しんだ。町中に走っていない珍しい車にも会えて嬉しかった。工業系の高校を出たので、将来車関連の仕事に就きたい」と話していた。
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