9月17日(水)11:30から、北照高等学校(最上2・小路修司校長)普通コース1~3年・25名は、校内の畑で栽培している小樽発祥のぶどう「旅路」の初収穫を行い、約60~70kgを収穫した。一時は雨が降らずに干ばつ気味だったが、ぶどうの出来は上々と太鼓判を押した。
同校では、2017(平成29)年6月からキャリア教育の一環で、北照ワイン(旅路)プロジェクトを始動。ふるさとを支える人材を小樽で育てることを目的に、栽培を体験したぶどうからワインを製造・販売までの労働を学び、栽培されなくなった旅路ブランドを復活させることに取り組んできた。
2018(平成30)年に苗を定植させ、開墾した土地を広げ年々増やし、現在のぶどう畑の面積0.7~0.8haに旅路のほかに巨峰など全5種類を栽培。この畑で栽培したぶどうをワイン製造会社に委託し醸造し北照ワインにしてきたが、自分達の手で作った商品をもっと多くの人に楽しんでもらいたいと、今年から学生の販売はジュースに切り替え予約販売を行った。
2024(令和6)年には旅路150kgが収穫でき、これまでこのぶどうを使った北照ワインは、1,600本以上製造。返礼品や販売もしてきたが、生徒が成人した時に、卒業した年に作られたワインを飲む同窓会用のワインも製造し保管している。
収穫日当日は未明から降り続いていた雨も上がり、作業服に着替えた生徒25名が畑に集まった。下の畑は旅路の他に違う種類のぶどうがあるため、3年生10名で収穫し、1・2年生は上の畑で収穫を開始した。
生徒は数人ずつ分かれて作業に取り掛かり、結束バンドと麻ひもを切って防御ネットを外ずし、たわわに実ったぶどうの房を丁寧に枝から切り取り、コンテナに数を数えながら入れた。丹精込めて育てたぶどうの初収穫とあって、生徒も嬉しそうに作業に参加していた。
3年の伊藤翔さんは、「プロジェクトに参加しぶどうを育てたくて、この学校に入学した。植栽・草取りや薬剤散布・収穫などの貴重な体験ができた。このぶどうでワインを作り、オレンジワインで少しからい味がするらしいが、20歳になったら一番に飲んでみたい。美味しいワインだと思う」と話した。
9月18日(木)に北海道ワインに持ち込んで計量すると正しい数字が分かるが、今回収穫したぶどうは約60~70kgくらい。金曜日には仕込み体験を行い、来年の2〜3月頃に完成する予定。
◎関連記事