向井流水法会・乾さんと髙橋さん 日本泳法大会で入賞

 向井流水法会(大原一会長)ジュニア会員の乾怜奈さん(菁園中1年)と髙橋夢奈さん(手宮中央小4年)は、8月23日~24日に千葉県習志野市千葉県国際総合水泳場で開催された第70回日本泳法大会の泳法競技ジュニアクラス(9歳以上15歳未満)で、乾さんが秀、髙橋さんが優に入賞。

 9月22日(月)16:00から、乾さんと髙橋さん、大原会長と竹原史子副会長・斎藤美樹普及部ジュニア部長(幹事長)が出席し、市役所(花園2)2階市長応接室で報告会が開かれた。

 

 同流水法は伊勢(現三重)で発祥し、約400年前から受け継がれ、江戸幕府の水軍「御船手」泳法の原形で、日本に残る日本泳法十三流派のひとつ。旗本向井家により伝承されてきた。

 

 1895(明治28)年元会津藩士・大竹作右衛門の小樽移住により、その泳法が伝承され、1916(大正15)年向井流宗家直属師範の岩本忠次郎氏が、小樽水泳講習会の講師として来樽し、多くの門弟を育てその門弟たちが師の意思を継ぎ向井流を育てた。1991(平成3)年9月には小樽市無形文化財に指定されている。

 

 ジュニアクラス(女子の部)には全国各地の代表35名が出場。結果は秀28名・優7名・良0名だった。

 同大会の定める泳法競技種目の肩指(かたさし)と、平掻(ひらかき)の2種目の演技を、審査員が見ている前で1人ずつ20m泳いで採点する。

 

 乾さんは竹原副会長にスカウトされ、面白いと思い小学4年生から入会。昨年の大会では優の成績で今回2回目となり、「水に乗ることができた。練習しなければできないことで、綺麗に泳げた。次回の大会では秀を取るけど満点で取りたい」と意欲を示した。

 

 5歳から始めた髙橋さんは、昨年年齢が足りなくで断念し、今年は初出場で「肩指で初めて肩が水から出た。審査は肩を見ている。練習以上に泳ぐことができた。次回は秀をとりたい」と話した。

 

 迫俊哉市長は、「先輩の後を継ぎ、一生懸命やってくれていることが市長も嬉しい。文化財を残すことは改めて大事で、子どもたちを育てていくことも大事。上手な人を見てもっと頑張ろうという気持ちになり、もっと上手になるようさらに頑張ってもらいたい」と激励した。

 

 大原会長は「上手に泳ぐ」と高く評価し、竹原副会長は「良くついてきてくれている。練習を頑張った結果」と努力を称えた。

 

 ◎向井流水法会(外部)

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