芸術の秋深まる9月25日(木)に第76回小樽市文化祭が開幕し、11月3日(月・祝)の文化の日まで、美術市展を皮切りに市内4会場で14の芸術の展示会や発表会が開催される。
9:50から市立小樽美術館(色内1)1階研修室で開会式が行われ、テープカットで開幕を祝った。
同祭実行委員会・上野亜希子副会長は、「美術市展から始まり、週ごとに様々な作品展示をご覧いただき、期間中、様々な文化芸術を楽しめると思う。文化の香り高いまち小樽を目指し、関係者の皆さんと手を携え、文化芸術の振興に積極的に取り組み、文化力の向上を目指す所存」と決意を新たにした。
迫俊哉市長は、「多くの様々な年代の皆さんが生涯学習の観点から、あるいは情操教育の観点から、この文化芸術活動に取り組み、市長としても大変嬉しく心強い。
会場に足を運び、心行くまで鑑賞いただき、本市の文化・芸術の秋を感じてもらいたい。文化祭を通じて、市民の皆さんの文化芸術活動の発表・鑑賞の機会をしっかりと図りたい。市としても文化振興に取り組み・芸術のまちづくりをしっかりと進めたい」と挨拶した。
第78回市展には、油彩・日本画・水彩・版画・パステル・工芸・ミクストメディア46名の55点を出品。市展委員の厳選審査で市展賞には山中歌織さんの「変容」、市長賞に増子芳朗さんの「酔客のてすり」が選ばれた。
福原幸喜市展委員長は、「描写力が抜群で、肌の質感・蝶のスピード感、絵具を流す・ばかす、技術的レベルが高い」と、市展賞受賞作品を高く評価した。
今回の作品については、「昨年よりも出品数が減少した。いつものベテランの作品が減っているのが要因。充実した作品が多く、新しい方も頑張っていて、審査会では、作品数は少なかったが、質が高く審査に悩み時間がかかった」と話した。
1階には一般の平面作品を展示し、2階には一般の立体作品と市展委員43名の43点(遺作1点を含む)を展示している。
10月4日(土)に表彰式、5日(日)は展示会場で講評会を開催する。
美術市展 9月25日(木)~10月5日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー・市民ギャラリー・2階企画展示室 入場無料
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