創立130周年を迎えた小樽商工会議所(中野豊会頭)では、国指定重要文化財の旧日本郵船株式会社小樽支店を会場に、10月7日(火)15:00から記念式典・祝賀会を開催し、130年の歴史と功績を振り返った。

日本商工会議所・小林健会頭をはじめ、来賓、同所議員ら102名が出席し、札幌交響楽団・田島高宏コンサートマスターのヴァイオリン演奏で開幕。

1895(明治28)年12月2日に小樽商業会議所として、榎本武揚農商大臣から設立を許可され発足。全国で44番目、道内では函館市に次いで2番目に設立。約130年にわたり地域経済の振興発展に力を注いできた。
中野会頭はこれまでのあゆみに触れ、「小樽らしさが感じられる会場にと趣向を凝らし、日本遺産に認定された北海道の心臓と呼ばれたまち小樽の当時の面影・歴史を感じていただきたく、1906(明治39)年に建てられた小樽の歴史的建造物で国指定の重要文化財の旧日本郵船株式会社小樽支店を会場に執り行った。

小樽商科大学・小樽博覧会・新日本海フェリー誘致・日本銀行小樽支店の存続・地元食材を活用したブランド商品の開発・小樽港第3号ふ頭再開発など、持続可能なまちづくりをテーマに小樽市産業経済の振興発展に力を注いできた。
少子高齢化が進み、人口減少問題への対応が喫緊の課題。これからも小樽の強みを活かし、若者や女性の創造力とチャレンジスピリットを取り入れながら、夢と希望が溢れるまちを目指して積極的な事業活動に取り組んで参りたい」と式辞を述べた。

迫俊哉市長は、「会議所から提案いただいたみなと観光を着実に進めて参りたい。社会減を抑制することが本市の大きな課題。本市経済振興に尽力を賜り感謝し、持続可能なまちづくりに努めてまいりたい」と祝辞を述べた。
創業100年以上の57会員事業所を表彰し、市内35の認定こども園・幼稚園に知育玩具を贈呈した。

同所2階書籍室と食堂では、これまでのあゆみ等のパネル展を開催。同所初の自社事務所として明治40年に建てられた旧小樽商業会議所事務所(縮尺1/60)を模型で再現。事務所移転の歴史も地図で紹介している。