北海道小樽水産高校(若竹町9・亀山喜明校長)では、10月24日(金)小樽港第2ふ頭10番バースで2025( 令和7)年度長期乗船実習壮行式を行い、全校生徒・保護者・学校関係者など約300名が、航海の安全を願い 見送りに集まった。

教育長渡島教育局所属の若竹丸(692トン・造船所:新潟造船株式会社)に、海洋漁業科第2学年漁業コース20名と専攻科漁業科第1学年1 0名が22日(水)に乗船し、24日(金)に49日間の長期航海に出発した。
コロナ禍の影響により中止となっていた北太平洋中部(ハワイ諸島南西海域)で、久しぶりにマグロ延縄漁業実習を行う。
在校生を代表し、及川カイト副生徒会長は、「海洋漁業科を選んだからこそできる貴重な体験。乗船実習では仲間との協力が大切で、辛いことも乗り越え、さらに友情を深めることもできる。

人生の良き経験として乗船実習をやりきり、ひとりひとりが成長した姿で帰港してください」と自身の経験も踏まえ激励した。
伊藤正光船長は、「マグロ延縄実習の厳しさと苦しさ・達成感を体験して、途中寄港のハワイホノルル港では異国文化に触れ、国際感覚を身に付けるとともに、ひと回りもふた回りも成長して帰港します」と挨拶。

実習生を代表して津守航さんは、「49日間の航海乗船が始まる。生徒全員大きな期待に胸を膨らませ、マグロ延縄実習の船内生活では真剣に取り組み、普段学べない知識をしっかりと身に付けたい。成長した姿を見てもらいたい」と、出発の決意を語った。
実習生へ乗船間際の短い時間に、大勢が見送り激励の言葉をかけ航海の安全の願い、色とりどりの紙テープが実習生と見送りの人々を繋ぎ、お互いに手を振り、船が小さくなるまで見送った。

曾孫を見送りに来ていた高齢の女性は、航海の安全を願い静かに手を振っていた。
同船は、函館・八戸に寄港し11月6日(木)~10日(月)で操業。16日(日)にホノルル港に入港し19日(水)に出港。清水港に寄港し、12月9日(火)9:00に小樽港に帰港する予定。
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