日本舞踊と合唱祭で閉幕 小樽市文化祭

 

 

 2025(令和7)年度第76回小樽市文化祭は、9月25日(木)の美術市展を皮切りに、書道・写真などの公募展や盆栽展・押し花アート展・合同華展など、12の文化芸術が日替わりで開催され、11月3日(月)文化の日は、小樽市民会館(花園5)大ホールで日本舞踊の集い、市民センター(色内3)マリンホールで合唱祭が開かれ、40日間の文化祭を締めくくった。

 同館大ホールでは、正派若柳流若力会・藤間流扇玉会・吉松派若柳流旭甫会による、大和楽・長唄・常磐津など8演目が披露され、各演目についての解説もアナウンスされ、観客は舞台芸術を楽しんだ。

 

 扇玉会の若手・髙田弥沙さんが牛若丸、年々実力を付けている中村全博さんが弁慶役となり、橋弁慶で華麗な立ち振る舞いを披露し、観客から大きな拍手が沸き起こっていた。

 

 旭甫会の会田つばささんと大橋梨華子さんは、長唄小曲「梅の薫」を赤い着物を着て可愛らしく戯れ、大橋凛さんは、長唄「扇の的」をひとつひとつ丁寧に演じた。

 

 若力会の若柳亘里さんは、大和楽雨を臨場感あふれる演出で演じ、トリは扇玉会の殿方8名が、みな楽しそうに長唄「新一つとや」を踊り、今後さらに注目が集まる。

 

 50代女性は、「流派が違う踊りが一度に見られて良かった。殿方の踊りも良く、和を遊ぶで初めて見たがどんどん上手になっている。まちで偶然に見かけると親近感が沸く」と満足していた。

 

 ◎令和7年度第76回小樽市文化祭(外部)

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