小樽商工会議所(中野豊会頭)は、11月4日(火)10:30から小樽経済センター(稲穂2)7階大ホールで、 議員改選に伴う3年毎の新役員等を選任する第41回臨時議員総会を開き、8名の新しい議員と初の女性副会頭が加わる新体制が承認された。任期は2025(令和7)年11月1日~2028(令和10)年10月31日。

2020(令和4)年から会頭を務めている、20代目の中野会頭(阿部建設株式会社代表取締役社長)は2期目を続投。
挨拶の中で、「北海道新幹線開業が10年以上も遅れることとなり、考える時間ができたとチャンスととらえ、利用促進策の検討を進め、現小樽駅と新小樽駅とのアクセスの向上について議論したい。
第3号ふ頭周辺の環境整備が2026(令和8)年に完了する港オアシス小樽を、積極的に活用し賑わい形成が重要。これまで以上に、北運河エリアの活性化に向けて取り組むこと」などを盛り込んだ、5つの所信の一端を述べた。
同会終了後、同センター5階会議室で記者会見を行い、中野会頭は、「問題が山積しているが、以前はニシンで栄えた小樽に、今は807万人の観光客が訪れている。小樽の活性化のチャンス。特に携帯電話から分析したインバウンドの数が、2024(令和6)年には137万人という数を弾き出した。

北海道に来たインバウンドの数は同年287万人ということは、2人に1人が小樽に来ていることになる。精力的に情報発信して、ぜひ小樽に移住して企業してひと旗上げてほしい。我が町小樽の活性化や住みやすいまち小樽へ、継続的・計画的にスポ―ド感を持って、官民連携して進めることが重要。
小樽の10年後・20年後を見据え、小樽の強みを活かして夢と希望があふれるまちを目指し積極的に事業活動に取り組みたい。特に、山本副会頭は130年の歴史の中で初めての女性。違った目線で頑張ってもらいたい」と期待した。
4期11年を務めた平松正人副会頭(株式会社角一商会取締役会長)が退任し、同所130年の歴史で初の女性副会頭に小樽倉庫株式会社・山本みゆき代表取締役社長(52)が新たに加わった。
山本副会頭は 1893年創業の小樽倉庫株式会社代表取締役社長で、札幌大谷短期大学美術科デザインコース卒業後、小樽天狗山でスキーのインストラクターを務め、2001(平成13)年同社に入社。
2019(平成31)年2月、5代目山本信彦社長(父)の後を継ぎ、6代目社長に就任。今年7年目となる。趣味はキャンプやスキー。小樽龍祭会会員。

そのほか、3期目の北海道ワイン株式会社・嶌村公宏代表取締役社長と、株式会社樽石・上参郷光祐氏代表取締役社長、2期目の椎野雅之税理士事務所・椎野雅之所長が副会頭。専務理事に薄井洋仁氏。
山本副会頭は、「この話を中野会頭にいただいた時、何ができるかとても悩んだが、できることしかできない。中野会頭が役に立てることがあると声をかけてくれたと思い、全力でまちの発展に貢献したい。
女性ということで取り上げやすく、第1号は気楽で比較されることがないと思っていたが、総理大臣も女性の誕生となりハードルが上がったが、できることを頑張りたい」と決意を述べた。
常議員には、株式会社久保組・久保公一郎取締役社長、角一商会・平松取締役会長、協和総合管理株式会社・山本秀也氏取締役社長、新日本海フェリー株式会社小樽本店・吉岡努営業部長の4名が加わり26名となった。
幹事に、税理士法人中央会計事務所・杉下清次代表社員と、道央エンジニアリング株式会社・加賀英幸取締役社長が新たに就任した。
議員会会長には、西條産業株式社・西條文雪取締役会長が指名された。
山本副会頭は、「男女の壁がないので、拘らず気軽に接することができるよう、男性が多い業界で長い間働いてきた。男性は平等に扱ってくれている。働きやすい環境が作れれば」と、意気込みを述べた。
山本副会頭に違った目線を期待した中野会頭は、「潮まつりも、今年から初めての男性潮コンシェルジュが務めた。女性としての考えた方があると思う。女性を引き立てるような施策などの意見がでれば対応していきたい」と期待した。
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