小樽市立桜町中でヤングケアラーの定義を学ぶ

 小樽市立桜町中学校(桜1・山本俊次校長)では、12月12日(金)の6校時目を活用し、全校生徒を対象にヤングケアラー研修講座を実施した。

(情報提供と写真:小樽市立桜町中学校)

 

 小樽市が2025(令和7)年度から2026(令和8)年度にかけて実施予定のヤングケアラー支援策の一環として、生徒の定義理解と相談先の周知を目的として、北海道ヤングケアラー相談サポートセンターの加藤高一郎センター長を講師に行われた。

 

 生徒たちは、「ヤングケアラーとは、本来大人が担うべき家族の介護や家事などを日常的に行うことで、子ども自身の学業・友人との交流・休息などの『子どもとしての時間』が奪われ、過度な負担を抱えている子どもや若者のことである」という定義を学んだ。

 

 加藤センター長は、「家族や家のことだから誰にも言えないと、一人で抱え込まないこと。名前を名乗らずに相談できる場所がある」と強く訴えかけ、早期相談の重要性を強調した。

 

 講習後、「溜め込まないで人に相談するのが大事だと、改めて気づいた。もし友だちが悩んでいたら、まずはしっかり話を聞いてあげたいと思った」や「若いのに友だちとも遊べず悩んでいる人が一定数いることが分かった。こういう人たちを助けられる人々が増えるといいと思う」など、生徒からは理解を深める感想が寄せられた。

 

 ◎小樽市立桜町中学校(外部)